ミヤタサイクルのフレーム工房を訪問

ちょっとしたご縁があって、
地元の神奈川県辻堂にある株式会社ミヤタサイクルを訪問、
高級スチールフレームを専門に製作している工房を見学することができました。

ミヤタといえば、


1970年代後半にはオランダの高級車メーカーKOGA社にもフレームを供給するようになり、1980年のツール・ド・フランスでは CAPRISONNE-KOGA miyata チームがミヤタ製のフレームを使用。
翌年のツールではチームのエース Peter Winnen が山岳第ステージ区間優勝、総合5位、さらにマイヨ・ブラン(新人賞)を獲得する活躍を遂げ、本場ヨーロッパで認められたブランドになりました。
当時のトップモデル FULL PRO の、オーダー車のような手の込んだ作りは印象的でしたね。

今回の「ご縁」というのは、
かつてミヤタでフレーム製作治具や生産設備の開発をされていた
機械設計技師の二宮氏(すばらしいアイデアと技術力の方)と、
ひょんなことから知り合い、
氏のご好意により工房にお邪魔することができた、という事なんです。

その工房は、
かつてはミヤタの自転車を一貫生産していた、大きな工場だった建物の一角にありました。



今回お会いしたのはミヤタサイクルの鈴木氏(左)と遠山氏。
お二人ともこの道一筋の、まさにベテランの風格です。
でもとても気さくにお話をしてくださいました。

長年大切に使われてきた治具や工作機械にも迫力を感じます。
フレーム製作専用の特殊な治具はもちろん全てミヤタオリジナルで、
私をここへ連れてきてくださった二宮氏の作。
「ノウハウいっぱいの社外秘」
との事なので、写真は撮りませんでしたが、
正確な寸法や角度が出せるよう、経験に基づいた独自の工夫が盛り込まれています。もはやお宝、見ることができて感動です。
これだけでも、精度の高いフレームを作るんだという情熱を感じました。

この日は、
ろう付けが全て終わったフレームのフラックスを落とし、



地肌に磨きをかける作業をしておられました。
写真はまだ作業を始めたばかりの状態ですが、
目立たない部分にも、とても丁寧にヤスリをかけていました。
これからすっごい綺麗になるんだろうな。
私のフレームじゃないんですが、なんかすごく嬉しいです ^^

ビルダーの鈴木氏は手を動かしながら、
品質への絶対的な自信と、美しい自転車作りへの矜持を
静かに、しかし熱く、語っておられました。
まさに匠。かっこいいです。
引き継がれていくべき技術やもの作りのスピリットが、
ここにありますね。

あやうく私物を1台お願いしそうになりますが、
事業上の事情があり、現在は受注を止めているとのことです。
(この辺の内部事情については書くのを控えます)
うううう〜ん。

長い時間お邪魔してしまい、
貴重なお話もたくさん聞かせていただきました。
たいへん有難うございました!

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