今回は自転車の話じゃありません。あしからず。
先日、法事のため実家へ帰りまして、
その際、父の遺した音楽CDをたくさん頂戴して来ました。
250枚ほどありそう。
ジャズ、ブルース、ソウル、
レゲエにアフリカン・ワールドミュージックなんかも結構あって、
昭和2年生まれのジイ様の趣味にしてはノリがいい ^^
ありがたく聞かせてもらいますっ!
また
「ついでに、コレも持ってっちゃらんね」
と博多弁で姉が言うので、
よかばい、とスピーカーも持って来てしまった。
コーラル CORAL X-Ⅲ という1982年発売のモデルで、
最近じゃ絶滅危惧種の?ブックシェルフタイプの3way。
80年代はじめ頃といえば、
当店の扱うビンテージバイクでもおなじみの時代ですね。
完成車準備中の COLNER もまさにそう。
自転車もオーディオもすごく面白い時代だと思います。
コーラルというのはスピーカー専門の国内メーカーで、
自作向けに高品質なスピーカーユニットも販売していましたが、
90年代始め頃?に無くなってしまいましたね。
特に私のような「スピーカー自作派」にはとても懐かしいです。
音楽之友社 STEREO誌の 1982年6月号! では
なんと140種ほどのスピーカーユニットを紹介しています。
フォステクス、コーラル、テクニクス、オンキョー、パイオニア…
昔はスピーカーを自作する人も多かったんです。
さて、この CORAL X-Ⅲ、コンディション抜群です。
劣化しやすいウーファーのエッジも問題なく、
35年ほど前の物とは思えない素晴らしい鳴りっぷり ^^
解像度高く、スピード感もあって、高音もスッと伸びています。
やがて来るデジタルオーディオ時代に向けた音作りでしょうかね。
現代のハイレゾ音源でも全然イケますよ。
個人的な萌えポイントは91.5dB/W/mと高能率なところですね。
それにしても、
Mg-Cu合金のドーム・スコーカーをはじめ、
どのユニットも本格的な作りで専門メーカーの心意気を感じます。
相当コストがかかってるはずですが、定価が一本3万円というのは、
当時としても採算がきびしかったんじゃないかなぁ。
現状では、私の好みの音とは少し違うので、
このユニット使って、エンクロージャやフィルターを設計し直して、
一年くらいは楽しめるな……なんてムズムズしますが、
次男坊が欲しがっているので、このまま譲ることにします。
オーディオも自転車も、一度ハマると簡単には抜け出せない ^^