今回はペダルの話です。
2足まとめてオーバーホールしました。
キラキラしていますねぇ。クロームがまぶしいっ ^^
そう、鉄ケージの Campagnolo (Nuovo) RECORD ペダルです。
60年代〜80年代中頃までロングセラー。
どちらも Good Condition! でたいへん喜ばしいです ^^
サビサビで残念な個体も多いですからね。
サビや重さを嫌う場合は
アルミケージの Super RECORD や Super LEGGERI
という選択肢もありますが、
「頑丈な鉄を選ぶ、いや、鉄に限る!」
という人も少なくありませんでした(いまでもね)。
で、この鉄ゲタ2足、実は製造時期が違います。
左側の、輪っかが付いている方が「旧い」です。
これは「トゥストラップ・ループ」などと呼ばれるもので、
トゥストラップを通すと
ずれにくい、収まりが良い、というもの。
ぶっちゃけ、これが無くてもそんなに困らないし、
幅のある靴を履くときなどは邪魔になったりするのですが、
アルミでは難しい「鉄ならでは」の仕様と言えるでしょう。
で、このループ、ある時期から無くなっちゃうのですが、
それが何年頃からなのか、私ははっきり知りません。
75年のカタログにはループが有り、82年のカタログには無いので
その間だろ、ですが、もっと以前のような気もする。
いくつか説があっても確証がないです ^^;
もう一点、新旧のあるポイントは、
ダストキャップの材質が「鉄」か「プラスチック」か。
写真ではわかりにくいですが、
左側の、凹文字なのが鉄製で「旧い」です。
裏側の方がわかりやすい。
実測では1個で約10gの差。
手に持ってみればはっきりわかる重さ。質感と言うべきかな。
この「鉄製ダストキャップ」にも強いこだわりを持つ人がいて、
これくらいのコンディションのが2つ揃っていると、
キャップだけでも結構いいおねだんで取引されます。
もう理屈じゃない ^^;
「いつのまにかキャップが無くなってたよぅ」というのは悲しいので、
専用工具でしっかり取り付けないとね。
さて、手元にあるうちに重量を実測しておきますか。
左から
・RECORD 鉄ケージ、ループあり、鉄キャップ :約439g
・RECORD 鉄ケージ、ループなし、プラキャップ:約398g
・Super LEGGERI アルミケージ、 プラキャップ:約333g
でした。ご参考まで。
イタリアン・ビンテージには、
さすがよく似合いますね。
よく似たペダルはたくさんあるのに、さりげなく「本物感」が ^^
完成車ご購入の際、ペダルもご希望の方はぜひご相談ください。