Super RECORD チタンBBとフランス製MERCIER

ああ…今年も「コナ(花粉)の季節」がやってきましたね。
すでに目がかゆいです。

それはさておき、
今回のネタは豪華に


Campagnolo Super RECORD チタンシャフトBBです。


チタン(一番手前)、やはりいい色で輝いていますね。
フレームに組み込んじゃうとほとんど見えなくなるけど ^^;


しかもフレンチ規格品です。おフランスざんす。

これ、このコに付いていました。


フランス製メルシエ MERCIER Prestige

70年代後半のものかと思います。



巻きシートステイに肉抜きめっきラグ。
メルシエの代表的カラーリングであるピンクに金色のフチ取り。
いい雰囲気ですねぇ。

でもこのメルシエ、
お客様からのお預かり品で、商品ではありません^^; のであしからず。


ヘッドパーツも Super RECORD のやはりフレンチ規格


前後エンドは Campagnolo製 。

オーナー様は
BBとヘッドパーツのみ付いた状態で入手されたそうですが、
元々は Super RECORD フルセットの完成車だったと思います。
フランス車と言えども「ガチのレーサー」の場合は
フルカンパで組むのも珍しいことではありません。

さて、
フランス車好きな方はご存知かと思いますが、
フレンチ規格BB右ワンのスレッドは正ネジです。
JIS/BSCは逆ネジ、ITAは正ネジ)


これを間違うと、右ワンは永久に外せない ^^;

Super RECORD のBBはシャフトはチタン製でもワンはアルミ製。
なので取り外しには慎重さが必要です。
むやみにバカヂカラを加えると壊してしまう可能性も。

グリスアップなど通常のメンテナンスでは
右ワンは無理に外さない方が良いですね。

Francesco MOSER TRIOMPHE は嫁いで行きました

アワーレコード“51.151”の刻印がアツい






F.MOSER TRIOMPHE はお嫁に行きました。

当店のお得意様がお仲間を連れてご来店され、
その方に見初められて、試乗もされて、そのまま馬車に乗せて
お持ち帰り
されました。
誠にありがとうございます。


Campagnolo TRIOMPHE
 のペダルも花嫁道具にお付けして、
みごと TRIOMPHE フルセット状態でお輿入れです。

手塩にかけてフルオーバーホールしましたので、
たくさん乗って楽しんでもらいたいです!

GRANDIS Special Gran Prix 1970s は人妻に

細やかな職人技が光る工芸品のような
70年代製 GRANDIS Special Gran Prix






この度、めでたく嫁ぎ先が決まりました
お婿さんが迎えに来るのを心待ちにしています。

これまで、
ご来店されたお客様の多くが「すごいですねぇ」と言いながら
薄く美しく仕上げられたラグなどをナデナデされていましたが、
もう、お婿さん以外は「おさわり禁止」ですよ ^^

このコくらいすごいのを、また探してこなきゃ!
なんですが…なかなかいませんよぉ。

CINELLI SuperCorsa は C-RECORD にお着替え中

C-RECORD のオーバーホールなどについて
数回に渡って書いてきましたが、




はい、揃いましたねぇ ^^
壮観ですねぇ
このまましばらく眺めていたい。

84年のデビューから89年までの、
もっとも C-RECORD らしい時期のものですね。


とびきりキラキラのホイールも組み終わりました。

んで、CINELLI SuperCorsa への組み上げ中です。


おー!!
ここまでくると更に、ムラムラ ワクワクしますね ^^

一気に完成させてしまいたいところですが、
ここで細かい新品パーツの入荷待ち状態 ^^;
じれったいね。

C-RECORD すべすべお肌のクランクとペダル

引き続き、Campagnolo C-RECORD Cレコの話題です。
今回はペダルから。

カンパのペダルといえば、


個人的には「これでしょう!」という世代なので、
エアロシェイプになった C-RECORD ペダルを初めて見たときは
「ん〜、こうなっちゃったかぁ」
と、うなった記憶があります。

でも大丈夫。
幸い、Dura Ace EX/AXのDDペダルのような奇抜なところはなく、
中身は Nuovo/Super 時代とほとんど変わっていません。



そう、これこれ ^^
伝統的な Campagnolo のままです。これでいいのだ。


回転もとてもスムーズ。これなら末長く使い続けられます。



いかにも初期型 C-RECORD らしい、とても滑らかなお姿。


Cレコクランクとの組み合わせは完璧。Best of the best です。

そのCレコのクランクは



もはや説明不要な美しさですね。
すべすべお肌にスリスリしたくなる ^^

現代のカンパにはもうこういうのは作れないだろうなぁ…。

さて、オーバホールやメンテナンス作業は以上で終わりです。
これより組み立て作業に入ります。
まずは



未使用の C-RECORD ハブと LAMBDA リムで
当店お得意のキラキラホイールを組みます。

C-RECORD 刻印リアディレーラー オーバーホール

チネリ・スーパーコルサ用に持ち込まれた
Campagnolo C-RECORD ディレーラーも分解バラバラ。


いつものようにオバーホールしました。



むっちり、ぽっちゃり、すべすべ ^^
刻印ロゴフルカバーのプーリーケージを持つ
この初期型リアディレーラーは特に人気がありますね。

プーリーケージは大黒様の福耳みたい。 金運上がるかも?
泥が詰まりやすい、なんて野暮は言いっこなしです。

さて、基本的な設計はカンパ伝統の縦型ディレーラーで、
外観デザインほど驚くことはありません。


でも、構成パーツレベルで全て新規設計のようです。

機能的に目新しいのは、


ピボット(ハンガー)ボルト側にもスプリングがあること。
これは初期型だけの特徴です。


ホイールを脱着しやすいように「ディレーラーを後方へ開く」のが
主な目的で「オープンスプリング」と呼ぶ方もいます。


従来通りの定位置、この角度よりも前方には傾きません。
一般的な「ダブルテンション」とはちょっと違うんです。
ただ、これ要注意で、


リアエンドのストッパーと噛み合うこのパーツが
ボキッ!と欠けてしまう問題が多発しました。
原因はおそらくリアエンドへ取り付ける際の作業不良でしょう。
(中古を探している方は欠けていないかご注意ください)

で、改良されたのかというと、そうではなく、
早い時期に(いつの間にか)この機構は削除されてしまいます。
無くてもそんなに困らないけど、も少し根性見せて欲しかった ^^;

もう一つ、
RECORD グレードの特典、プーリーはボールベアリング入りです。


ただし現代のようなシールドはされていないので、


グリスアップなどのメンテナンスが適宜必要です。
いや、メンテナンスが楽しめます ^^
このプーリーは摩耗が見られるので後日新品に交換する予定です。

組み戻しました。




うん、スッキリしました。艶っぽさもアップ!


フロントディレーラーとシフトレバーの組み合わせも完璧。
デザインの統一感がありますね。
このまま飾っておきたい ^^


シフトレバーはコンパクトなフリクション式ですが、


引きを軽く滑らかにするための機構が仕込まれています。
高級感のある気持ちの良い操作性です。

次回は C-RECORD ペダルとクランクを取り上げる予定です。

C-RECORD デルタブレーキのオーバーホール(2)

Campagnolo C-RECORD デルタブレーキ、前回の続きです。

散々「メンテナンス性が悪い」と言われるデルタブレーキ。
その理由の一つは、
まずインナーワイヤーを



この細い管と穴に通さないといけないこと。
ワイヤーの先端が少しでもバラけていると穴を通らないか、
最悪ワイヤーがもっとほつれてしまいます。
無事通ったとしても


止めネジの直下で短くカットするのが難しい。
うまくカットできたとしても


止めネジを締め込むとワイヤー先端がバラけてしまうので、
後日、調整のためにワイヤーを抜いたりすると、もう穴を通らない。
あはは ^^;
一度、実際にやってみるとわかります。

ワイヤーの長さを決めたら一旦抜いて
先端がバラけないように半田付けする作業は必須でしょう。
半田付けなんて、慣れれば大したことじゃないですけどね。

ブレーキシューもデルタ専用タイプです。


シュー部分だけでもパーツが多い。


1組はこんな構成です。
シューにはトーイン調整用のネジ付きスパイク?が付いています。


ただし、
あまり強く押し出すとパッドが外れてしまいそうなので要注意。

なお、古いブレーキパッドは山がまだ十分残っていましたが、
万全を期するためにカンパ純正新品パッドに交換しました。

さて、キャリパーを組み戻します。




キャリパーアームがガタなくスムーズに動くように調整。


スプリングをかけ、全体の動きを確認したらOK。

完成しましたぁ!





スッキリ爽快!
ふたを閉じても開けてもきれいですね。
劣化のあるアジャスターの白いじゃばらは、新品に交換する予定です。


並べてみると、デルタはかなりマッシブ。背もかなり高いです。
九州ではこういうのを「ふとかねぇ」といいます。

組み合わせるブレーキレバーはこれ。


キャリパーよりちょっと若い1989〜91年頃のレバーです。
個人的には


この大きな「目玉」があるのが重要なポイント。


左(Nuovo REOCRD)から古い順に並べました。
右端の92年頃以降のものから目玉がなくなっちゃう。寂しい。
伝統的なモチーフとして継承していって欲しかったんですけどね。

===
デルタブレーキに見られる
「センタープルのエアロブレーキ」
というアイデアは
Dura-Ace AX Modolo Kronos などが先ですが、短命でした。
デルタはとびきり美しく、それゆえ設計に少々無理はあっても
ちゃんと作り続けたところにカンパの意地を感じます。

次回は、あの丸っこいリアディレーラーを取り上げる予定です。

C-RECORD デルタブレーキのオーバーホール(1)

自転車パーツの文化遺産?
Campagnolo C-RECORD DELTA デルタブレーキ

手元に来ているこれは、



白じゃばらフードに白タイヤガイド、
クイック無しでローレットタイプのアジャスター、
3ピボットパンタ機構という特徴は、
私の認識では「量産型第二世代」1987〜8年頃のものです。

制動性能やメンテナンス性では少々アレなデルタですが、
このユニークで美しい姿は別格。
もはや理屈じゃない、数寄者の世界です ^^

ちなみに、制動性能に関しては


この5ピボット機構に変更されてからのモデルがおすすめです。

さてさて、例によってバラバラ、オバーホールしました。



構成パーツの多さ、複雑さは天下一品。

中でも目を引くキモの部分のアッセンブリー。



これだけを見てもなかなか芸術的?
さらに関節部分のEリング(裏表で計8個)を全部外すと、
完全に「こっぱみじん」にできるのですが、
よほどの事がなければそこまでやる必要はありません。


筆などを使って隅々まで丁寧に汚れを落しています。

で、このマジックハンドみたいなのがどう動作するのかというと、


ブレーキレバーでワイヤーを引っ張ると
写真右側のようにキャリパーアームが閉じます。
センタープルの一種ですが、
アームの支点が近すぎてなかなか厳しい設計です。
外観のデザインを先に決めてしまったら
内部の機構はこれ以外なかった、ということでしょうか。

あと、デルタはとても短足
つまりアーチがとても小さいのも特徴ですね。


ブレーキシューの上下スライド範囲もほんのわずか。
で、これをカバーするためにボディ側に秘密があり、



フレームに取り付ける用のボルトが上下にスライドできます。
キャリパーの「股間」とタイヤとのクリアランスを確認しながら
キャリパーの高さ決める必要があります。

それでも短足には変わりないので、太いタイヤは履けません。


これ、タイヤで股間をこすった痕です。
タイヤを変えたら股間をチェックしましょう。

スプリンングは左右が独立した、とても小さいもので、


ボディー内部に完全に内蔵されます。
Croce d’Aune クローチェ・ダウネというグレードにも
デルタブレーキがありますが、
スプリングがボディの外にはみ出ているので見分けがつきます。

まだまだ話が長くなりそうなので、続きは次回へ。

Campagnolo C-RECORD デルタブレーキ&刻印パーツ来た!

パーツ組み替えのためお預かりしているチネリ・スーパーコルサ


このコに組み付けるパーツがオーナー様から届きました。
80年代 Campagnolo C-RECORD です。


わぉ!デルタブレーキ ^^ 1987〜8年頃のもの。


リアディレーラーは1984年頃の初期型、希少な刻印モデルです。



ペダルも80年代Cレコ、エアロデザイン。




ハブ、ヘッド、シフターはなんと未使用品!




クランクセット、BB、シートポストは元から付いていたものですが
どれも美品ですね。

いっやぁ〜、超豪華だぁ。うらやましぃ ^^

デルタブレーキなど USEDパーツはいい感じに汚れていますので、
じっくりオーバーホールします。

また、せっかくの希少高級パーツなので、
数回に分けて詳しくご紹介する予定です。