C-RECORD デルタブレーキのオーバーホール(1)

自転車パーツの文化遺産?
Campagnolo C-RECORD DELTA デルタブレーキ

手元に来ているこれは、



白じゃばらフードに白タイヤガイド、
クイック無しでローレットタイプのアジャスター、
3ピボットパンタ機構という特徴は、
私の認識では「量産型第二世代」1987〜8年頃のものです。

制動性能やメンテナンス性では少々アレなデルタですが、
このユニークで美しい姿は別格。
もはや理屈じゃない、数寄者の世界です ^^

ちなみに、制動性能に関しては


この5ピボット機構に変更されてからのモデルがおすすめです。

さてさて、例によってバラバラ、オバーホールしました。



構成パーツの多さ、複雑さは天下一品。

中でも目を引くキモの部分のアッセンブリー。



これだけを見てもなかなか芸術的?
さらに関節部分のEリング(裏表で計8個)を全部外すと、
完全に「こっぱみじん」にできるのですが、
よほどの事がなければそこまでやる必要はありません。


筆などを使って隅々まで丁寧に汚れを落しています。

で、このマジックハンドみたいなのがどう動作するのかというと、


ブレーキレバーでワイヤーを引っ張ると
写真右側のようにキャリパーアームが閉じます。
センタープルの一種ですが、
アームの支点が近すぎてなかなか厳しい設計です。
外観のデザインを先に決めてしまったら
内部の機構はこれ以外なかった、ということでしょうか。

あと、デルタはとても短足
つまりアーチがとても小さいのも特徴ですね。


ブレーキシューの上下スライド範囲もほんのわずか。
で、これをカバーするためにボディ側に秘密があり、



フレームに取り付ける用のボルトが上下にスライドできます。
キャリパーの「股間」とタイヤとのクリアランスを確認しながら
キャリパーの高さ決める必要があります。

それでも短足には変わりないので、太いタイヤは履けません。


これ、タイヤで股間をこすった痕です。
タイヤを変えたら股間をチェックしましょう。

スプリンングは左右が独立した、とても小さいもので、


ボディー内部に完全に内蔵されます。
Croce d’Aune クローチェ・ダウネというグレードにも
デルタブレーキがありますが、
スプリングがボディの外にはみ出ているので見分けがつきます。

まだまだ話が長くなりそうなので、続きは次回へ。

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