C-RECORD デルタブレーキのオーバーホール(2)

Campagnolo C-RECORD デルタブレーキ、前回の続きです。

散々「メンテナンス性が悪い」と言われるデルタブレーキ。
その理由の一つは、
まずインナーワイヤーを



この細い管と穴に通さないといけないこと。
ワイヤーの先端が少しでもバラけていると穴を通らないか、
最悪ワイヤーがもっとほつれてしまいます。
無事通ったとしても


止めネジの直下で短くカットするのが難しい。
うまくカットできたとしても


止めネジを締め込むとワイヤー先端がバラけてしまうので、
後日、調整のためにワイヤーを抜いたりすると、もう穴を通らない。
あはは ^^;
一度、実際にやってみるとわかります。

ワイヤーの長さを決めたら一旦抜いて
先端がバラけないように半田付けする作業は必須でしょう。
半田付けなんて、慣れれば大したことじゃないですけどね。

ブレーキシューもデルタ専用タイプです。


シュー部分だけでもパーツが多い。


1組はこんな構成です。
シューにはトーイン調整用のネジ付きスパイク?が付いています。


ただし、
あまり強く押し出すとパッドが外れてしまいそうなので要注意。

なお、古いブレーキパッドは山がまだ十分残っていましたが、
万全を期するためにカンパ純正新品パッドに交換しました。

さて、キャリパーを組み戻します。




キャリパーアームがガタなくスムーズに動くように調整。


スプリングをかけ、全体の動きを確認したらOK。

完成しましたぁ!





スッキリ爽快!
ふたを閉じても開けてもきれいですね。
劣化のあるアジャスターの白いじゃばらは、新品に交換する予定です。


並べてみると、デルタはかなりマッシブ。背もかなり高いです。
九州ではこういうのを「ふとかねぇ」といいます。

組み合わせるブレーキレバーはこれ。


キャリパーよりちょっと若い1989〜91年頃のレバーです。
個人的には


この大きな「目玉」があるのが重要なポイント。


左(Nuovo REOCRD)から古い順に並べました。
右端の92年頃以降のものから目玉がなくなっちゃう。寂しい。
伝統的なモチーフとして継承していって欲しかったんですけどね。

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デルタブレーキに見られる
「センタープルのエアロブレーキ」
というアイデアは
Dura-Ace AX Modolo Kronos などが先ですが、短命でした。
デルタはとびきり美しく、それゆえ設計に少々無理はあっても
ちゃんと作り続けたところにカンパの意地を感じます。

次回は、あの丸っこいリアディレーラーを取り上げる予定です。