シマノ初のクリップレスペダル PD-7401 整備編

前回ご紹介した PD-7401 をメンテナンスします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
現状、スピンドルはスムーズに回るし、ビンディングもちゃんと機能しているので、
特にメンテナンスが必要な理由は無いのですが、まぁ、紹介した勢いですね。^^;

まず、ビンディング部です。
とにかくフタを開ける以外、切り口はないようです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
でも、ネジ穴が「星形」です。
普通のプラスやマイナスのドライバーでは開けられません。
これは「素人さんは開けないでね」とメーカーが言っているんですね。
でも、開けますよ。^^

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ちょうど良いドライバーを持っていました。
パソコンのハードディスクをバラすときに使ってたやつが役に立ちます。^^

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
おや、かなりシンプルな機構。
真ん中の金具を留めているピン状の物は、クランプ強度調整ボルトの先っぽです。
これをペダル底面から締めると、バネを引っ張るだけなのね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
そのクランプ強度調整ボルトをもっと緩めればバラせそうですね。
っと、思ったのですが、
ここをバラすと、バネが強くて元に戻す時メンドウな事になりそうな予感が。^^;
なので、
このまま、クリーニングと注油をすることにします。はは。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
フタをすればほぼ密閉状態なので、そんなに神経質になることはないでしょう。

次はベアリング部です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
クランク側にロックリングがあるのは、現代のSPD系ペダルと基本的に同じですね。
でも、このロックリングを回すのには TL-PD30 という専用スパナが必要です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この専用スパナを使うのは、このPD-7401のほかは、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この、ひとつ前の DURA-ACE PD-7400 の2モデルだけだと思います。
パーツ自体よりも、工具のほうが希少で入手が難しいのは困ったもんです。

どっちに回すと緩むのか一瞬迷いましたが、正ネジでした。左右とも。

シャフトを抜くと

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ふーん。「玉」と「コロ」の合わせワザですね。たまころたまころ。
玉は、クランク側が14個、シャフト先端側が8個。

洗浄しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
玉もコロもカップもシャフトもきれいで問題無し。
外観がキズだらけなのに比べると意外なほど内部は健全です。
そこはさすがデュラエースグレードかな。

さてグリスアップしながら元通り組み立てます。

シャフトの先端部は玉押しになっていて、
ペダルボディのシャフト穴の一番奥がカップになっています。
えー? どうやってアセンブリするの?ってしばし悩んで、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
まず玉をシャフト穴の奥へ並べました。写真がちょっと分かりにくいですが。
シャフト穴は50mmくらいの深さがあるので、
その奥に8個きちんと並べるにはコツがいります。
説明が難しいですが、私は「綿棒」を使うワザを編み出しました。^^

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
クランク側のボールを入れて、コロ軸受けは挿すだけ。
次に開けるのがいつか分からないので、グリスは多めです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シャフトを一番奥まで収めて、ロックリングを締めます。
まだグリスの重みが残っているけどガタなくスムーズに回ります。おりこうさん!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
出来上がり。

せっかくメンテナンスしたので、どなたかに使ってほしいですね。
でも、いまあえてこのペダル(とDELTAクリート)を使おうという人がいるのか?^^;

では

シマノ初のクリップレスペダル PD-7401

今回のネタは古いペダルです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シマノ初のクリップレスペダル(ビンディングペダル) PD-7401です。

発売は87年ころかな?
かの、ランス・アームストロングがこれを長期間にわたり愛用した、
ということなので、性能や信頼性は当時トップクラスの物でしょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
“LOOK PATENT”,”PRODUCT OF FRANCE” と刻印があります。
LOOK社の特許を使ったフランス製品、とくりゃ、
おそらくLOOK社に生産委託してたんでしょう。
型番7401と言えば明らかにデュラエースグレードですが、
そんな事情からか「DURA-ACE」の名前がどこにも付いていません。
シマノはあまり積極的に販売しなかったのかも?

もすこし詳しく見てみましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
右に並べてあるのは PD-7810、SPD-SL です。
比べると、PD-7401 は厚みがあってゴツい感じがしますが、
四半世紀以上も前の物としては、かなりスッキリしたデザインじゃないですかね。
ビンディングのバネなんかも露出していなくて。

いずれ、メンテナンスがてらバラして中身を見てみようと思います。

適合するクリートは、LOOK社の DELTA クリート。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シマノ独自規格の SPD がまだ開発される前の製品で、
当然、SPDシリーズとは何れも互換性はありません。LOOKの KEO とも互換性が無い。
現在 DELTAクリートを置いている店は少ないと思いますが、通販やオークションで入手は可能です。

DELTA と SPD-SL のクリートと重ねてみると、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
見ての通り、サイズはほとんど同じ、勘合部の形状も似ています。
互換性に「下心」があったんじゃないか?

シマノ600グレードの物もあります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
型番は6401ですが、やはり「Shimano600」の名前はついてません。
ぱっと見、PD-7401 と色以外ほとんど同じです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
あ、シャフトやロックリングの形状が違いますね。
PD-7401 の方は、ロックリングを回すのに TL-PD30 という専用工具が必要です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
PD-7401 を自家用車に取付けて、使ってみました、
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
クリートは三本締め。シマノ製の靴にフィットしました。
これで歩くと、クリート底面が直接すり減りますね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ペダル底面にあるネジを時計まわりに回すとクランプ力が強まります。
ユルユルからガッチガチやぞ、まで調整幅がありました。
私の好みの固さに調整して、へっぽこなりに踏んだり引いたりしてみましたが、
なーんだ、案外フツーに使えるじゃん。という感じですね。
靴をはめたり外したりする時は、もう少しパキンとメリハリが欲しい気もしますが、
まぁ好みの範疇かもしれません。
ランス・アームストロングの気持ちが分かりましたよ!って事にします。^^;

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
600グレードのPD-6401 の方も試しましたが、
少し乗ったくらいでは PD-7401 との違いは分かりませんでした。

その他、同じ時代の、この MAVIC のペダルも「親戚筋」です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
同じく “LOOK PATENT” 。
ビンディング機構の設計がシマノとは違います。シマノの方が薄くてスマートですね。

んー、LOOKさん、特許やOEMでいい商売されてますなぁ。
私もなにか考案して出願しようかな。洗濯ネットとかダイエットスリッパとか。^^

では

庶民派センタープルブレーキ MAFAC “RACER”

フランス製のビンテージパーツにおいて、
ブレーキと言えば、なんと言ってもマファック MAFAC ですよね。
ランドナーやスポルティーフのフレームをオーダーするなら
MAFACのブレーキ台座を直付け(じかづけ)するのが旧習?でした。
いまでもお好きな方は多いですね。

で、今回のネタはこれ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
センタープルブレーキ MAFAC “RACER” です。
これは70年代中頃の製造じゃないかなと思います。

様々な車種で幅広く使われていた、ロングセラーでベストセラーの中級モデルですが、
その名前が示す通り、ロードレーサーでも使われていました。
昔は「制動力なら MAFACのセンタープルが一番」という評判もあって、
ロードレーサーをカンパやシマノで組んでも、
ブレーキだけは MAFACのセンタープルにするという方も結構いましたよ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
入手後、そのまま放置状態だったので、キレイにしてあげました。
バラして、洗って、サビを落として、少し磨いて、組み立てて。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
でも残念ながら、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シューを固定する部分のアルミ製ワッシャーが1ヶ割れていました(泣)。
フランス製だけに、パリッ…。ごめんなさい。
左右のアーチを繋ぐワイヤーも痛んでいて、寿命です。
スペアパーツが手元に無いので、結局、また放置かな。^^;

デザインについては、いまさら私ごときが何か言うこともありません。
ビンテージパーツのアイコンの一つでしょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
モデル名に “RACER” とダブルコーテーションが付いているのは、なぜ?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
現代の基準からすると「この薄っぺらなアーチで大丈夫なの?」ですけどね
そこがいいのよ。^^
当時のフランス製らしい品質感(^^;)も味わい深く。

んで、フランスのパーツは、やっぱりフランスの自転車に似合います。

DSC_0018
DSC_0022
当店のなごみ系アイドル「ピンクのメルシエ MERCIER」に付いているのも同じ “RACER”。
はまりますな〜。日本車やイタリア車だとこの雰囲気にはならないです。

MAFACのセンタープルには、Competition や 2000 といった上位モデルがあり、
当然、そっちの方が高級感のある仕上げなんですけど、
私はこの”RACER”の庶民的な?素朴な感じが、なんだかとても好きです。
カンパニョーロの GRAN SPORT が結構「いい味」出しているのと通じますかね。
シンパシーを感じます。
私の経済的事情がそう感じさせるのかも…。^^;

では

シートポストのシメは二本でお願いします

シートポスト(昔はシートピラーと呼んでたな)は、
サドルとフレームを繋ぐ機能的には地味な部品ですが、
自転車全体の雰囲気に以外と大きな影響を及ぼす事もあり、
ビンテージの世界ではここに大変なこだわりをお持ちの方も少なくありません。

70年代のロードレーサーでは、なんと言ってもこれが基本。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
70年頃のカンパニョーロレコード。
あのメルクス様もご愛用。
なんとも不思議な形ですよね。でもまさに機能美です。
多くのメーカーから模倣品がだされて「カンパタイプ」と呼んでいましたね。

機構的な特徴は、ヤグラ(サドルクランプ部)の上部からボルト2本を締めること。
メリットは、前後のボルトをねじ込む深さでサドルの角度を細かく調整でき、
しかも、2本でしっかり締め込む事ができるので、ゆるみがでにくいことです。

ただね、これにサドルを取付けるのはちょっと手間とコツがいるんです。
ヤグラの上部のボルトを締めるとなると、
昔のサドルは側面が深くて横からレンチが入らないので、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
こんな狭い所からレンチを差し込んで、少しずつシコシコ締めることになります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これは初期型シュパーブ、カンパタイプですね。かなりイケメンです。
よく見ると、パイプ部分の「溝」が結構長いでしょ。これは、
ロードレーサーならシートポストをこのくらいは長く出すのが美しい、出すべし、
ということを、メーカーが主張していると思います。^^

80年代になると、
ボルト1本締め(お手を拝借、じゃなくて)が主流になってきます。
3本締めのシートポストもあったかな? ^^

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
70年代末〜80年代前半のカンパニョーロ、スーパーレコードです。
これも「さすがオールドカンパ」というべき造形です。
シャープなラインとヤグラの曲面の組み合わせが絶妙。いい顔してます。
ボルト1本でヤグラ下から締めるようになり、作業性は相当良くなりました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
そしてこれは80年代後半のカンパニョーロ、コルサレコード(Cレコ)。
エアロ形状で、溝も無くなりツルッとなります。
このコは CHESINI の刻印があって、かなり洒落ものです。
シートポストとステムとチェーンリングは、三大刻印ポイントですね。

80年代のデュラエースにも1本締めの物が2種類あります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
私の好みは、当然エアロじゃない方、です。


一方、ランドナー等のツーリング車は、
ルネ・エルスに代表されるフランス車の影響が濃かったこともあり、
シートポストもフランスのサンプレックス社製が人気。
でもサンプレは流通量が少なくて高価でした(いまでもね)。

なので、当然、他のメーカーが黙っていません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これは藤田サドル工業の BELT シートポストです。
見事なサンプレ似(サンプレタイプと呼んでました)ですが、
サンプレ本家の物はヤグラが壊れやすかったため、あえてBELTを選ぶという方もいます。

サンプレタイプの特徴は、サドルのレールをポストの側面でクランプするため、
ヤグラがサドルの内側にほぼ収まる(隠れる)、というところです。

ツーリング車の場合、シートポストの見える長さはステム長と同じくらい
(ロード比短め)がバランスが良い、とよく言われていたのですが、
ブルックスなどの革サドルは一般に背が高く、
そこにカンパタイプのポストを使うとヤグラの高さも加わり、どうもバランスが悪い。
なので、ツーリング車にはサンプレタイプが似合う、という結論に至るようです。


シートポストは、普通に使っていれば壊れにくい部品ではあるのですが、
フレームに挿入した部分には深いキズがつきやすかったり、
0.2mm刻みの細かいサイズがあったり、
古くてきれいな物を求めると、以外に調達が難しい部品でもあります。
それだけに、持ち主のセンスやこだわりがよく見えるところ、なんですよ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

では

★販売開始 DOBBAT’S ドバッツ ロードフレーム

愛知県の工房「ドバッツ・ライノ・ハウス」製のロードフレームです。
http://www.dobbats.com/

DSC_0137
DSC_0102
DSC_0082

DSC_0091
ろうを滑らかに盛った非常に美しいラグレスです。
さらに、斜めにバッサリ切り落とされたシートステイ部分は独創的。
シフトワイヤーとリヤのブレーキワイヤーも内蔵式でスッキリしています。
Made in JAPAN ならではの繊細な仕上げです。

ダウンチューブのシフトレバー台座は、右側(リヤ側)のみで、
フロントシングルのカジュアルなロードバイクを意図した設計です。

この美しく個性的なフレーム、違いの分かる方におすすめします。

サイズは、
シートチューブ:約520mm(C-C)、トップチューブ:約520mm(C-C)。

価格や詳細は、商品ページをご覧ください。
よろしくお願いします!

もったいないロードフレームの使い道

タイトルの「もったいないフレーム」とは、これです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シートステイの彫り物に「IMPETUS」とあります。
火の鳥らしきマークや刻印もありますが、
実はこのブランドについては、私には詳細が分かりません。
でも、とても作りの良いフレームです。

ラグワークも、フロントフォークも、清く正しく美しいです。
チューブはコロンバス製(たぶんSL)。
ロードエンドやシフトワイヤーガイドはカンパニョーロ製。
塗装の下はオールめっき。
80年代の日本製でしょう。
きっと由緒正しい出自(OEMの製作元)ですよ。

ただし…トップチューブに立派なヘコミがあります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これがカーボンフレームならバキッと割れているでしょうね。

一応、フレームゲージをあててみると致命的な問題は無し。
まだ乗れるっちゃぁ乗れるんだけどなぁ。
もったいなーい。モッタイナーイ。

せめて「ブログのネタ」になってもらおう、ということで今回登場となりました。^^

それで、このフレーム、何に使うの?
という疑問はさておき、
痛んでいる塗装を全て剥離する事にします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
剥離材、強力タイプです。匂いも強力です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
どろん、としています。
これが間違って体にに付くと痛いっ!ですからね、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ハケで飛ばさないように、ゆっくり、でもたっぷり塗ります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
すると、わずか20〜30秒でキモイ感じに塗装が浮き上がってくるので、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
まだ柔らかいうちにスクレーパーかヘラで軽くこそぎます。
細かい所はブラシも使います。
今回は下地めっきのおかげか、いつもより楽に剥がれてくれました。

フレーム全体に一度に塗ってしまわずに、部位で分けて作業したほうが安全です。
できれば、シートポストを取付けておくと、それを掴んで作業ができます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
水で洗い流しながらブラシで塗料カスを取り除きました。
細かい所はまだ残っていますが、2回目の作業でほぼきれいに落とせました。

剥離完了!
「オールめっきが抜群にきれい、すばらしいです!!」

…と言いたかったのですが、世の中はそう甘くない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
トップチューブのアウタートンネルは、めっきを施した後に追加工作したもので、
火であぶった後やヤスリの後が残っていて、ちょっと見苦しいです。
他にもちょいちょい、塗装に隠れてたシミやそばかすが。
どうせなら、ヘコミもパテ盛りして、ラグめっきで再塗装すれば…
なんて欲も出てきますが、ま、それは、ね。

さて、
ヘッドパーツも付けました。安物ですがITA規格の新品です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

うーん、なかなかいいねー。

で、このフレーム、何に使うのかって?
そりゃぁもう当店の「看板娘。」になってもらいましょう!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ほんとに「看板」ですよ。
(^^)/ (作成中です)

え? こんな使い道では、もったいない?

では

★販売開始 F.MOSER CORSA モゼール 極美品!

お待たせしました、F.MOSER CORSA モゼールです。
整備が完了しましたのでご紹介します。

DSC_0089
80年代中頃、つまり30年ほど昔の物ですが、
フレームもパーツも驚きのミント・コンディションです。

DSC_0014
DSC_0048
DSC_0047
DSC_0049
DSC_0068

ビンテージバイクでも使用感の少ないものが欲しいという方はもちろん、
クロモリロードにガンガン乗りたいという方にもおすすめです。

サイズは、
シートチューブ:約560mm(C-T)、トップチューブ:約550mm(C-C)。

価格や詳細は商品ページをご覧ください。
よろしくお願いします!

 


辻堂海浜公園で、この MOSER の商品ページ用の写真を撮っていると、
わぉ、ちっさい馬、が近寄ってきました。

DSC_0002
「お、いいじゃんいいじゃん」
と言ってくれました、と思います。

DSC_0004
ミニチュアホースという種類だそうです。
背中の高さは自転車と同じくらい。
のんびりお散歩しながらお食事も。
散歩中にうんこすると大変そう。^^;

ロードエンドの謎

80年代以前のロードレーサーだと、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
たいてい、こういうエンドが使われていますね。
今回は、これについて、よもやま話なんかをウダウダやります。

日本では「ロードエンド」と呼ばれています。
後輪軸を2〜3cmくらいスライドさせることができ、
軸の位置を決めるためにアジャストボルトが付いているのが特徴です。
トラックレーサー(ピスト)のエンドを「正爪」というのに対し、
ロードエンドを「逆爪」と呼んだりもします。(死語でしょうか)

最初の写真はカンパニョーロ製のロードエンドで、1970年頃の物です。
同じカンパ製でも、これより古いものだと、泥よけ用のダボが付いていたり、
もっと古い50年代だと、変速機のハンガーやアジャストボルトもありません。
それより昔のことは分かりませんが、歴史の長い物なんですね。

その後1977年頃からだと思うのですが、
カンパ製のロードエンドは小型化されます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これを「ショートロードエンド」と呼んで区別していました。
80年代の主流です。

ロードエンドを製造していたのはカンパニョーロだけではありません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シマノ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
サンツアー

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
サンプレックス

変速機を作っていたメーカーは、たいて自社エンドがあったように思います。
部品メーカー以外も、フレームの工房やブランドでオリジナルのエンドを作ったり、
ブランド名を刻印したりということもよくありましたね。

こうして見ると、みんなロードエンドが好きだったんですね。^^

安い自転車だと、プレス製の安っぽいエンドだったりしますが、
しっかりしたロードエンドが付いているというのが、
由緒正しいロードレーサーの条件やアイデンティティでもありました。

あと、重要なのが、エンドのクローム(めっき)です。
塗装が剥げ易いところなので実用的ですし、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ここがキラッと輝いているのは高級感もあって断然カッコいいですよね。
当然、コストもかかりますからね。


突然ですが、ここでクエスチョンです!
ロードエンドは車軸を数センチもスライドさせることができますが、
これはいったい何のためでしょーか??
♪(ジングル)

これの正解をさらっと答えられる人は、案外少ないのでは。
正直、私もさほど自信はありませんが、
レースのコースによって、ギヤの歯数を大きく変える場合、
変速機でカバーできないなら車軸をずらして合わせる、という用途だと思います。
でも、私の経験では、
通常エンドの最も前の部分に、つまりリヤセンターが最短になるようにセッティングして、
そこからずらす事はまず無かったですね。
歯数そんなに変えないし、リヤセンター伸ばしたくないし。^^;

その他には、
「昔のフレームは製造時の精度が低かったから、車輪のセンターを出すため」
と答える人もいるようですが、
もしセンターを出すためだけなら、ほんの数ミリずらせれば十分ですから、
もっと意図的にスライドさせる必要性が、本来あったはずです。
それに、昔のロードフレームはたいてい精度良いですよ。^^

その他の回答をお持ちの方、ご教示ください。

実用的な意味は無くなったとしても、
「ロードエンドはビンテージ・ロードレーサーの様式美」
です。
そういうものは大事にしていかなくっちゃ。


ところで、これは

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ストレートドロップアウトエンド、
略して「ストドロ」なんて呼ばれてました。
昔はツーリング車向きのエンド、という立ち位置でした。
でも、現代のロードバイクのエンドはたいてい「ストドロ」の末裔です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
合理的です。
でも、もはや強度や精度以外、語られることはないかもしれません。
ちょっと寂しい。

では、今回はこれでエンド

チューブラー用リムの神は細部に宿る

今回のネタはチューブラー用のリムについてです。

古い自転車を入手して、いつも心配なのはホイールの状態です。
走っていれば、どうしても痛みやすい部分ですが、
走行性能はもちろん、安全にも関わるので、
あまりに状態の良くないホイールを無理して使い続けることは
いかに旧車趣味と言えど、よろしくありません。

交換が必要な場合、
(1)新品の完組ホイールを適用
(2)ストックしていた別ホイールを適用
(3)新たにホイールを手組み
など考えられますが、
フレームが古い物の場合(1)はほぼありません。
たいてい(2)か(3)になります。

特に80年代以前のロードレーサーであれば、
時代考証からして、なるべくチューブラーにしたいと思うのですが、
ビンテージバイクに似合うようなチューブラー用リムは
市場に潤沢にあるわけではありません。
なので、デッドストック品や程度の良い中古は大切にしています。

昔のチューブラー用リムをいくつか紹介すると、
80年代の定番といえば、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
まずは MAVIC GP4 ですね。
カタログ値 395g と軽くはありませんが、
丈夫で、これ使っときゃ安心という人気商品でした。
私も長年の愛用者です。
上の写真の「赤ラベル」は古いモデル、
下の写真の「黄ラベル」は後の物です。
この二つのGP4、ラベルだけじゃなく、なぜか形状も構造も違います。
改良なのか合理化なのか理由はわかりません。
私は両方使った事がありますが、
同じ条件で比較していないので明言できませんが、新しい方が硬い気がしました。
ホイールはスポークや組み方も含めた「システム」なので、
リム単体の性能を語るのは難しいですね。

MAVICは、基本的に同じ品名でもラベルが「赤」か「黄」で新旧が分かります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
GL330 カタログ値 330g の、これも程よい重量で人気商品。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
MONTHLERY PRO

新旧での細かい違いはさておき、
見た目は「赤ラベル」の方がラベル自体が渋いです。

リムの表面色が濃いグレーの物は、Hard Anodized(硬質陽極酸化)で、
表面が硬く、剛性アップや傷つきにくいというのがウリです。
ただ、ブレーキシューが当たる面が摩耗すると、
すり減ったのがはっきり分かるので 、かえって見栄えが悪くなります。^^;

個人的には、アルミ地のシルバーの方が好きです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
NISI これは70年代の結構古いもの。スポーク穴のハトメもありません。
ラベル、ちっこいけど渋くてカッコいいです。でも気をつけないと剥がれ易い。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
MAVIC CAMPIONNAT DU MONDE SUR ROUT
「ロードの世界チャンピオン」という商品名。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
MAVIC MONTHLERY LEGERE
“LEGERE” は英語の “LIGHT”。カタログ値 310gの軽量リムです。
古いリムの重量は、実際に測ると結構ばらつきがあります。(今でもそうかな?)
このくらい軽いリムに細いスポーク28本で組むと、当時の軽量ホイール仕様です。

シルバーの方が、より自転車全体がクラシックな雰囲気になると思います。
手入れが悪いと腐食しやすいですが、研磨してピカピカにするのも一興。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この SUPER CHAMPION の ARC-EN-CIEL は70年代の定番。
「スーチャンのアルカンシェル」
と聞いてこれの事だと分かる人は、かなりオジサン。

「現行品」のアルミ製チューブラーリムとなると、 あまり多くありませんが、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
AMBROSIO の現行エントリーモデル MONTREAL。
作りは非常にオーソドックス、というか妙にクラシック。
でもラベルが思いっきり安っぽい。
まだ自分で使ったことがないので評価はできませんが、
ハトメ部分もパイプのつなぎ目もちゃんとしてそうなので、
普段使いなら十分な物だと思います。

こうやって並べてみると、貼ってある「ラベル」が面白いです。
実に小さいものですが、ちゃんとデザインが効いているものがいいですね。

せっかくホイールを組み直すなら、スポークも新調したいです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
乗っていなくても、常にテンションがかかっているものなので、
スポークもニップルも密かに疲労している可能性がありますから。
ただ、 使うリムやハブ、組み方、どこに使うかによってスポークの最適な長さは違います。
いざ組もうと張り切ってみるものの、
その長さのスポークが微妙に数が足りなかったりするんですよ、これが。

—-
蛇足ですが、
昨日、 自宅でローラーを踏むとき用の後輪が欲しいなと思い、手組みしました。
まぁ、じぶんちで使うものなので、ボロくていいやと、
「ほぼジャンク」の古いリムとスポークを組み合わせてリサイクルしました。
ケチ臭い? いやエコです。モッタイナイの精神です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
あらためてご紹介するような特別なワザはありません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
スポークテンションのバランスも確認。
リムのハトメに不安があったので、テンションは少し緩めにしました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
あと、古タイヤを履いたら出来上がりです。
でも腰痛が出ちゃって、ローラー乗る気が萎えてしまいました。(泣)

では

「チャリダー」と「ローディ」

NHKのテレビ番組で「チャリダー」というのがありますね。
いつも見ているわけじゃありませんが、
タレントさんがヒルクライムやロングライドに挑戦する話が多いようです。

で、気になったのは「チャリダー」という言葉なんですけど、
番組のホームページでは
「チャリダー…すべての自転車乗りへの敬意をこめた愛称」
と定義してあります。
あれ?
すべての自転車乗り、なの?
私はてっきり
「自転車に荷物をたくさん積んで長距離の旅をする人」
のことだと思ってた。

そもそも「チャリダー」という言葉は新しくはなくて、
意味や解釈も「諸説」あるようです。
でも、影響力の強いメディアによって「定義」されてしまうと、
それで決まり!
となってしまいかねないので、
なにそれ
ちがう
いやだ
と 困惑している人、いるんじゃないかと心配しました。
それに「チャリ」という言葉に嫌悪感を持つ人も多いし、
公共放送のわりに不用意な感じがしますね。

あと「ローディ」という言葉。
最初に聞いたときは、
日立製作所の昔のオーディオブランド「Lo-D」かと思って懐かしかった。^^
(若い人には分からないだろーな)
概ね「ロードバイクに乗っている人」の意のようですが、
レーパンとジャージ着てガンガン走る人のイメージが強いのかな?
だれが言い出した言葉なのか分かりませんが、
英語で “roadie” は全く別の意味があるし、個人的には使わないですね。

私も「チャリダーでローディ」?

いやぁ、どうにもピンとこないので、
「自転車乗り」で十分です。
「自転車おじさん」でも結構です。
古い人間なんで。

では

ウチの次男坊が愛車をメンテナンス中

身内の話で恐縮ですが、都内の某大学に通うウチの次男坊が
普段は大学構内におきっぱの愛車を持ってきました。

DSC_0002
パナソニックPOSでカスタムオーダーしたものです。
鉄フレームで、しかも濃緑メタリックというオーダー色は、
まだ若いのになかなかシブイじゃないの。^^

彼は、大学の自転車部(ツーリング班)に所属していて、
これを購入して1年ちょっとの間に、
北海道だの九州だので4000kmくらい走ったそうです。

大きなサイドバックを後ろ左右に積んでキャンプをするので、
リヤキャリアを付けるためのダボがフレームにある事が必要条件なんだそう。
だったら700cじゃなくて、素直にランドナーとかにすれば?
と言ったら、
「いや、普段はもっと軽快に走りたいし、競走するイベントもあるし」
ああそうなの。

その彼の愛車は、夏合宿から帰ったままでそれなりに汚れています。

DSC_0014
DSC_0015
乗ってみると、フロントブレーキの効きが悪い。(シューがボウズじゃん)
あとハブがすごいゴリゴリ。これはマズイなぁ。

次男坊が「自分でメンテナンスする」と言うので、そういうことに。
メニューとしては、
・パーツはなるべくフレームから外して、それぞれ清掃&オイルアップ
・ハブとヘッドはオーバーホール
・チェーン、前輪ブレーキシュー、バーテープは新品交換
・ワイヤー類はインナーだけ新品交換
かな。

DSC_0096
DSC_0063
で、 ここまでバラバラにしちゃいました。
って、ここまでやろうよって、私がそそのかしたのですが。^^;
パーツもフレームもちゃんときれいになっています。

ただ、写真じゃ分かりませんが、
フレーム内部に少しサビが出てたり、
フレームの中から細かい砂が出てきたり、
ハブのベアリングに虫食いがあったり、
走った距離と、さんざん雨天走行した影響は出ていました。
やっぱりマメに整備しなくちゃね。

彼がこのバラバラ写真をツイートしたら、
さっそく自転車部の仲間からなにやらリアクションがあったようです。
でもここで達成感に浸っていてもしょうがないだろ。
はやく組んじゃいなよ。

では