黒ビアンキ BIANCHI Limited パーツ詳細

完成車準備中の「黒ビアンキ」。


パーツが整いましたのでご紹介します。

まずメインのパーツは
Campgnolo TRIOMPHE トリオンフ ほぼフルセット。




もちろん全てオーバーホール済み
ベストな状態に仕上がっています。





シフトレバーは兄貴分の VICTORY







神様に感謝! ってくらいの美品です。
ベアリングも新品より調子良いんじゃないかってくらいスムーズ。
この先、永く使用できます。

ホイールはチューブラーかクリンチャーかでしばらく悩んで、


リムは新品の MAVIC OPEN SPORT クリンチャーに。
シルバーで、かつ背の低いリムにこだわりました。
黒フレームに黒リムを使うと、まっくろくろすけすぎますからね。
でも、このタイプの新品リムはかなり入手が難しくなっています。


DT Swiss
新品スポークでキラキラホイールを組みます。
ピシッと新しい足回りは安心感がありますね。


フリーホイールはサンツアー WINNER PRO
シュパーブ・プロのグループにも含まれていた上位モデルです。
7速 13〜26T は当時としてはワイドレシオです。


これもオーバーホール済みで絶好調です。


ハンドルは超ロングセラーの日東 Mod.55、ステムは ENE CICLO
共に新品ですが、クラシックスタイルのものを選択しました。


サドルやバーテープはデカールに合わせて渋めの赤を予定。

完成までもうしばらくお待ちください。

カンパニョーロの安くて旨いやつ

はるばるイタリアから箱が届きました。
中身は、


ゴミ
じゃないもん。


茶色いかたまりがゴロゴロ。
でもじゃない。
あやしいでもない。
もちろん自転車のパーツです。



個別にテープぐるぐるでミイラ状態になっています。
しかも、それぞれ名札がついてる!
かなりマメな方の仕事です。
梱包の仕方って、その人の性格がよくでますね。

梱包を解くと出てきたのは、
Campagnolo TRIOMPHE トリオンフのほぼフルセット。


TRIOMPHE
は80年代、Cレコ期のグループセットで、
この時代のカンパでいっちゃんコスパのよいやつです。
クランクの刻印では85年製。

TRIOMPHE については以前のブログで詳しくご紹介しています。
VICTORY と TRIOMPHE 兄弟比較

使用感少なめの美品で、
きちんとクリーニングしてあり(やっぱりマメな人だ)
このままでも使えそうなほどですが、
それでも、
いつものように全てオーバーホールします
ウチからまたお嫁に出すんだから、
内側もピカピカにして最高の状態にしたいもんね!

この TRIOMPHEお買い得な一台を仕立てたいと思います。
お楽しみに。

====
以下、蛇足です。

海外からには荷物には、
その国の新聞や広告が緩衝材の代わりによく入っています。
それ、ついつい見ちゃうんですよね。特に広告が面白い。

で、今回も食料品の広告が入っていました。


なぁにぃ?
シチリア産ワインがボトル一本1.29ユーロ(約163円)ですと!!
これじゃ水の代わりに飲んじゃうよね ^^;


ハモンセラーノ(熟成生ハム)が100gで約188円ってマジか。
チーズも激安だし!
安いけど、きっと旨いんだろうな。
ケチらずばくばく食べてみたぁい。

初期型Cレコ C-RECORD 1985 セット販売!

初期型 C-RECORD のグループセット、オーバーホール完了しました!
仕上がりをご覧ください。






やっぱり独特の雰囲気、存在感がありますよねぇ。
「我が物」にしたいっ!て衝動にかられる ^^;

惜しくもペダルとヘッドパーツが無いですが、
コンディションも時代も、これだけ揃っているのは貴重でしょう。

なお、この商品はグループセット一式で販売します。

もちろん、これを使って完成車を仕立てることも承りますので、
ぜひご相談ください。

価格や詳細、たくさんの写真はこちら商品ページをご覧ください。

★新着 初期型Cレコ C-RECORD 1985 刻印クランクも!

このところ Campagnolo C-RECORD を肴に
何度も投稿を続けていましたが、
やっぱりCレコって人気があるなぁ
と、あらためて感じました。
で…

へっへっへっ、仕入れましたぜ ^^ Cレコ


さっそくオーバーホール中。






ほぅら、いい感じでしょ ^^


とても希少で人気抜群の刻印ロゴのクランクにリアディレーラー
その他、ほぼ1台分パーツが揃っています。


クランク、リアディレーラー、ハブは1985年製だと分かります。
おそらく他のも一式、85年製でしょう。

初期型は見つけたとしてもコンディションが良くないのが多いですが、
このコらはなかなかの美品です。超ラッキー!

仕上がったらまた写真を載せますね ^^

C-RECORD デルタブレーキのフタの開け方

先日、ご来店のお客様から
デルタブレーキのフタ(前面カバー)ってどうやって開けるの?
とご質問いただきました。


あぁ、そうか。
実物をイジったことがないと分かりにくいかもしれませんね。
それらしいネジとか見当たらないですもんね。

まず、
ここに気が付くかどうか、が運命の分かれ道。


アジャスターの付け根のリングを上にぐいっと引き上げるんです。
このリングはバネで下方へ押し付けられています。


これでフタの上部が外れます。
(このまま全部外れる場合もあります)


キャリパーアームを少しリム側に押さえ付けてやると


ぱかっと下側も全部外れるはずです。
工具も不要、簡単なんです。

間違ってもドライバーなんかでコジったりしないで ^^;

取り付ける時は、外す時の逆、つまり下側から先に嵌めます。

フタの下部は


ツメがかみ合っているだけ(赤丸部分)ですが、
きちんと嵌っていれば走行中に外れることはまずありません。
シンプルだけどなかなか巧妙ですね。

美貌の人妻 CINELLI SuperCorsa ついに完成!

1月から長々とブログでご紹介しているチネリ・スーパーコルサ
いよいよ最終段階です ^^

入荷待ちだったスペアパーツが入ってきました。


リヤディレーラーのプーリーと、
デルタブレーキのアジャスター部のじゃばらゴムです。

ディレーラーのプーリーはカンパ純正の未開封品だ、わーい!
…と喜んだのもつかの間


ベアリングのグリスが乾いてガピガピに固まっていました ^^;
新品とか未使用品と言っても、経年してますからね。


で、きれいにオーバーホールしました。何も問題はありません。
このまっさらのプーリーを見せびらかしたいのに、


プーリーケージにほとんど覆われてしまうのはちょっと残念?

デルタブレーキのアジャスタ部を覆うじゃばらゴムは


潰れた状態で劣化していた(大抵こうなります)ので交換。
機能的にはまぁ問題ないっちゃぁないのですが、
やっぱりタタミオモテとゴムパーツは新しい方がいいです。

デルタブレーキのワイヤリングも完了。


インナーワイヤーを固定する際、
9mmオープンレンチは時計の10時の角度で固定し、
3.5mmアーレンキーでイモネジのボルトを締めます。

最終的な調整完了後、
ブレーキレバーを握っていない時に


インナーワイヤーの先端が、
ボディ内側の底に突き当たっていないことが肝心です。
もちろん先端は半田付けしてあります。
股下のタイヤとのクリアランスも要確認です。

3ピボットのデルタブレーキも、
きれいにオーバーホールして、正しく組み付ければ、
ちゃぁんとブレーキ効きますよ ^^

さて、
Cレコに着替えたチネリ・スーパーコルサ、ついに完成です!!










文句なしですね!
どこへ連れて行っても、
これ以上のべっぴんさんはそうはいないでしょう。

でも、
人妻なんですよねぇ ^^;
羨ましいですねぇ。

オーナー様はパーツを揃えるのにかなり苦労されたようです。
その熱意にほだされて、私も作業に力が入っちゃいましたよ ^^

美貌の人妻は、旦那様のお迎えを待っています。
かさねがさねも羨ましい ^^

Super RECORD チタンBBとフランス製MERCIER

ああ…今年も「コナ(花粉)の季節」がやってきましたね。
すでに目がかゆいです。

それはさておき、
今回のネタは豪華に


Campagnolo Super RECORD チタンシャフトBBです。


チタン(一番手前)、やはりいい色で輝いていますね。
フレームに組み込んじゃうとほとんど見えなくなるけど ^^;


しかもフレンチ規格品です。おフランスざんす。

これ、このコに付いていました。


フランス製メルシエ MERCIER Prestige

70年代後半のものかと思います。



巻きシートステイに肉抜きめっきラグ。
メルシエの代表的カラーリングであるピンクに金色のフチ取り。
いい雰囲気ですねぇ。

でもこのメルシエ、
お客様からのお預かり品で、商品ではありません^^; のであしからず。


ヘッドパーツも Super RECORD のやはりフレンチ規格


前後エンドは Campagnolo製 。

オーナー様は
BBとヘッドパーツのみ付いた状態で入手されたそうですが、
元々は Super RECORD フルセットの完成車だったと思います。
フランス車と言えども「ガチのレーサー」の場合は
フルカンパで組むのも珍しいことではありません。

さて、
フランス車好きな方はご存知かと思いますが、
フレンチ規格BB右ワンのスレッドは正ネジです。
JIS/BSCは逆ネジ、ITAは正ネジ)


これを間違うと、右ワンは永久に外せない ^^;

Super RECORD のBBはシャフトはチタン製でもワンはアルミ製。
なので取り外しには慎重さが必要です。
むやみにバカヂカラを加えると壊してしまう可能性も。

グリスアップなど通常のメンテナンスでは
右ワンは無理に外さない方が良いですね。

CINELLI SuperCorsa は C-RECORD にお着替え中

C-RECORD のオーバーホールなどについて
数回に渡って書いてきましたが、




はい、揃いましたねぇ ^^
壮観ですねぇ
このまましばらく眺めていたい。

84年のデビューから89年までの、
もっとも C-RECORD らしい時期のものですね。


とびきりキラキラのホイールも組み終わりました。

んで、CINELLI SuperCorsa への組み上げ中です。


おー!!
ここまでくると更に、ムラムラ ワクワクしますね ^^

一気に完成させてしまいたいところですが、
ここで細かい新品パーツの入荷待ち状態 ^^;
じれったいね。

C-RECORD すべすべお肌のクランクとペダル

引き続き、Campagnolo C-RECORD Cレコの話題です。
今回はペダルから。

カンパのペダルといえば、


個人的には「これでしょう!」という世代なので、
エアロシェイプになった C-RECORD ペダルを初めて見たときは
「ん〜、こうなっちゃったかぁ」
と、うなった記憶があります。

でも大丈夫。
幸い、Dura Ace EX/AXのDDペダルのような奇抜なところはなく、
中身は Nuovo/Super 時代とほとんど変わっていません。



そう、これこれ ^^
伝統的な Campagnolo のままです。これでいいのだ。


回転もとてもスムーズ。これなら末長く使い続けられます。



いかにも初期型 C-RECORD らしい、とても滑らかなお姿。


Cレコクランクとの組み合わせは完璧。Best of the best です。

そのCレコのクランクは



もはや説明不要な美しさですね。
すべすべお肌にスリスリしたくなる ^^

現代のカンパにはもうこういうのは作れないだろうなぁ…。

さて、オーバホールやメンテナンス作業は以上で終わりです。
これより組み立て作業に入ります。
まずは



未使用の C-RECORD ハブと LAMBDA リムで
当店お得意のキラキラホイールを組みます。

C-RECORD 刻印リアディレーラー オーバーホール

チネリ・スーパーコルサ用に持ち込まれた
Campagnolo C-RECORD ディレーラーも分解バラバラ。


いつものようにオバーホールしました。



むっちり、ぽっちゃり、すべすべ ^^
刻印ロゴフルカバーのプーリーケージを持つ
この初期型リアディレーラーは特に人気がありますね。

プーリーケージは大黒様の福耳みたい。 金運上がるかも?
泥が詰まりやすい、なんて野暮は言いっこなしです。

さて、基本的な設計はカンパ伝統の縦型ディレーラーで、
外観デザインほど驚くことはありません。


でも、構成パーツレベルで全て新規設計のようです。

機能的に目新しいのは、


ピボット(ハンガー)ボルト側にもスプリングがあること。
これは初期型だけの特徴です。


ホイールを脱着しやすいように「ディレーラーを後方へ開く」のが
主な目的で「オープンスプリング」と呼ぶ方もいます。


従来通りの定位置、この角度よりも前方には傾きません。
一般的な「ダブルテンション」とはちょっと違うんです。
ただ、これ要注意で、


リアエンドのストッパーと噛み合うこのパーツが
ボキッ!と欠けてしまう問題が多発しました。
原因はおそらくリアエンドへ取り付ける際の作業不良でしょう。
(中古を探している方は欠けていないかご注意ください)

で、改良されたのかというと、そうではなく、
早い時期に(いつの間にか)この機構は削除されてしまいます。
無くてもそんなに困らないけど、も少し根性見せて欲しかった ^^;

もう一つ、
RECORD グレードの特典、プーリーはボールベアリング入りです。


ただし現代のようなシールドはされていないので、


グリスアップなどのメンテナンスが適宜必要です。
いや、メンテナンスが楽しめます ^^
このプーリーは摩耗が見られるので後日新品に交換する予定です。

組み戻しました。




うん、スッキリしました。艶っぽさもアップ!


フロントディレーラーとシフトレバーの組み合わせも完璧。
デザインの統一感がありますね。
このまま飾っておきたい ^^


シフトレバーはコンパクトなフリクション式ですが、


引きを軽く滑らかにするための機構が仕込まれています。
高級感のある気持ちの良い操作性です。

次回は C-RECORD ペダルとクランクを取り上げる予定です。

C-RECORD デルタブレーキのオーバーホール(2)

Campagnolo C-RECORD デルタブレーキ、前回の続きです。

散々「メンテナンス性が悪い」と言われるデルタブレーキ。
その理由の一つは、
まずインナーワイヤーを



この細い管と穴に通さないといけないこと。
ワイヤーの先端が少しでもバラけていると穴を通らないか、
最悪ワイヤーがもっとほつれてしまいます。
無事通ったとしても


止めネジの直下で短くカットするのが難しい。
うまくカットできたとしても


止めネジを締め込むとワイヤー先端がバラけてしまうので、
後日、調整のためにワイヤーを抜いたりすると、もう穴を通らない。
あはは ^^;
一度、実際にやってみるとわかります。

ワイヤーの長さを決めたら一旦抜いて
先端がバラけないように半田付けする作業は必須でしょう。
半田付けなんて、慣れれば大したことじゃないですけどね。

ブレーキシューもデルタ専用タイプです。


シュー部分だけでもパーツが多い。


1組はこんな構成です。
シューにはトーイン調整用のネジ付きスパイク?が付いています。


ただし、
あまり強く押し出すとパッドが外れてしまいそうなので要注意。

なお、古いブレーキパッドは山がまだ十分残っていましたが、
万全を期するためにカンパ純正新品パッドに交換しました。

さて、キャリパーを組み戻します。




キャリパーアームがガタなくスムーズに動くように調整。


スプリングをかけ、全体の動きを確認したらOK。

完成しましたぁ!





スッキリ爽快!
ふたを閉じても開けてもきれいですね。
劣化のあるアジャスターの白いじゃばらは、新品に交換する予定です。


並べてみると、デルタはかなりマッシブ。背もかなり高いです。
九州ではこういうのを「ふとかねぇ」といいます。

組み合わせるブレーキレバーはこれ。


キャリパーよりちょっと若い1989〜91年頃のレバーです。
個人的には


この大きな「目玉」があるのが重要なポイント。


左(Nuovo REOCRD)から古い順に並べました。
右端の92年頃以降のものから目玉がなくなっちゃう。寂しい。
伝統的なモチーフとして継承していって欲しかったんですけどね。

===
デルタブレーキに見られる
「センタープルのエアロブレーキ」
というアイデアは
Dura-Ace AX Modolo Kronos などが先ですが、短命でした。
デルタはとびきり美しく、それゆえ設計に少々無理はあっても
ちゃんと作り続けたところにカンパの意地を感じます。

次回は、あの丸っこいリアディレーラーを取り上げる予定です。

C-RECORD デルタブレーキのオーバーホール(1)

自転車パーツの文化遺産?
Campagnolo C-RECORD DELTA デルタブレーキ

手元に来ているこれは、



白じゃばらフードに白タイヤガイド、
クイック無しでローレットタイプのアジャスター、
3ピボットパンタ機構という特徴は、
私の認識では「量産型第二世代」1987〜8年頃のものです。

制動性能やメンテナンス性では少々アレなデルタですが、
このユニークで美しい姿は別格。
もはや理屈じゃない、数寄者の世界です ^^

ちなみに、制動性能に関しては


この5ピボット機構に変更されてからのモデルがおすすめです。

さてさて、例によってバラバラ、オバーホールしました。



構成パーツの多さ、複雑さは天下一品。

中でも目を引くキモの部分のアッセンブリー。



これだけを見てもなかなか芸術的?
さらに関節部分のEリング(裏表で計8個)を全部外すと、
完全に「こっぱみじん」にできるのですが、
よほどの事がなければそこまでやる必要はありません。


筆などを使って隅々まで丁寧に汚れを落しています。

で、このマジックハンドみたいなのがどう動作するのかというと、


ブレーキレバーでワイヤーを引っ張ると
写真右側のようにキャリパーアームが閉じます。
センタープルの一種ですが、
アームの支点が近すぎてなかなか厳しい設計です。
外観のデザインを先に決めてしまったら
内部の機構はこれ以外なかった、ということでしょうか。

あと、デルタはとても短足
つまりアーチがとても小さいのも特徴ですね。


ブレーキシューの上下スライド範囲もほんのわずか。
で、これをカバーするためにボディ側に秘密があり、



フレームに取り付ける用のボルトが上下にスライドできます。
キャリパーの「股間」とタイヤとのクリアランスを確認しながら
キャリパーの高さ決める必要があります。

それでも短足には変わりないので、太いタイヤは履けません。


これ、タイヤで股間をこすった痕です。
タイヤを変えたら股間をチェックしましょう。

スプリンングは左右が独立した、とても小さいもので、


ボディー内部に完全に内蔵されます。
Croce d’Aune クローチェ・ダウネというグレードにも
デルタブレーキがありますが、
スプリングがボディの外にはみ出ているので見分けがつきます。

まだまだ話が長くなりそうなので、続きは次回へ。