TORPADO Condorino パーツ編

TORPADO のレストアを進めています。


今回はパーツについてご紹介します。

まず、リアディレーラーとシフトレバーは珍しいものが付いています。





GIAN ROBERT
ジャン・ロベルト製。
「聞いた事ない」という方もいらっしゃるかと思いますが、
イタリア Padova にあったパーツメーカーです。
フルコンポを擁する時期もありましたが80年代に廃業しました。
これくらいコンディションの良いものはコレクターズアイテムです。


ギヤクランクは TORPADO ブランドの鉄製コッタード。
スポーツ車らしい5アームデザインで、MAGISTRONI製っぽい?
チェーンカバーもスマートでいい感じです。



特徴的で超かっこいい Condorino バーは鉄製。
ステムとブレーキレバーは溶接され一体化されています。
サビ跡がちょっと目立ちますが、他には替えがたいですよ。


TORPADO
 印のベルがおしゃれですね。もちろんいい音で鳴ります。
こういうベルだけを集めるコレクターがいてもおかしくないなぁ。

ホイールは残念ながらかなり痛んでいて


御覧の有り様です。
鉄製リムですが歪みもあり、許容できないので組み直すことに。



たぶん70年代のARAYAの700Cアルミ製クリンチャーリムに交換。
雰囲気を壊さぬよう、高さのない古い形状のものを選びました。

 
足回りの軽量化(一本あたり約350g減)で軽快な走りに。



ハブは TORPADO ブランド。もちろんオーバーホールしました。

フリーホイールはメーカー不明の3速の物が付いていましたが、
使用感が妙に少なく、比較的最近に取り替えられた物のようです。
でもこれが問題児で ^^; ガタや偏心があり、使いたくないレベル。


OHしても改善せず、もともとの品質が悪いようです。
さてどうしましょ。
で、代打に選んだのが


EVEREST G.CAIMI
。本来は6速モデルですが、
2枚減らして4速にすれば問題なく使えることを現物あわせで確認。
人気の高級フリーなのでもったいない使い方な気もしますが… ^^;


ブレーキキャリパーは UNIVERSAL の鉄製。もはや古典です。
シューは雰囲気の合うもの(非純正)を探して使います。



サドルは TORPADO ブランドです。
座面の裏には「大リーグボール養成ギプス」的なバネ式クッション。
アップライトな姿勢で、これに「ドッカリ座る」乗り方になります。


小さなサドルバックが洒落ています。
ちょっとした工具セットなんかを入れる感じのものです。


泥除けは比較的きれいな状態です。
たぶん、オリジナルパーツだと思います。
これがあるのとないのとでは、ずいぶん雰囲気が違いますよね。

ペダルも雰囲気たっぷりなのが付いていて、


OHしてベアリングは問題ないのですが、
白い部分の劣化が気になるので「おまけ」だと思ってください。

なるべくオリジナルのパーツを残す方針で進めていますが、
タイヤ、チューブ、リムテープ、ブレーキシュー、ワイヤー類は
新品に交換します。

完成をお楽しみに!

TORPADO Condorino フレーム編

先日入荷した TORPADO のレストア、鋭意推進中です。


いつものように、とにかくバラバラに。

まずはフレームを仕上げました。










いいですねぇ。シブすぎます ^^
さすがアラフィフ、ダテに歳は取っていません。

もちろん歳相応のキズやサビはありますが、


あまり取り繕わず、あえて雰囲気ごと残すことにします。
さらに詳しい写真は
近日、商品ページを起こしてあらてめて掲載しますので、
少々お待ちください。

サイズは
・シートチューブ:約545mm(C-C)
・トップチューブ:約560mm(C-C)
このコの場合、ハンドルのグリップ位置がかなり近く、
サドルは低めにしてアップライトな姿勢で乗ることになるので、
ロードレーサーとはサイズ感が少し違うと思います。
完成したらぜひ実車にまたがっていただきたいですね。

パーツのオーバーホールについてはまた近日。

ボスフリーのもったいないオバケ

旧車乗りにはお馴染みのボスフリー


駆動系のとても重要なパーツなのに、
内部まできちんとメンテナンスされることがとても少ない
気の毒なパーツでもあります。

普通に使っていてそうそう壊れるものではないですが、
古い製品はシールがなくて水や汚れが内部へ侵入しやすいので、
ギヤの摩耗など見た目よりも中身が痛んでいる事がよくあります。

明らかにガタガタになっているようならバイバイですが、
復活の見込みがあるコは、躊躇せずオーバーホールします。


内部に溜まっている汚れを一掃。


ベアリングのカップやコーンも少し磨いて、
必要ならボールも全数交換して、
「まだまだ元気に使えますようにっ」
と祈りながら組み直します。

そこまでしても結果イマイチなこともありますが、
できる限りの手は尽くさないと、もったいないオバケがでますから ^^;

ボスフリーを単体で仕入れる場合はなるべく未使用品を選びます。


綺麗だしリスクも低いですから。
でも、当然ながら、未使用品はお値段が高い…
ほどよい歯数構成の物はなおさらです。

ただ、未使用といえども古い物。
メンテナンスなしでそのまま使える…ということは少なくて、
劣化したグリスで動きが重かったりベタついていたりします。
なので


ディグリーザーのお風呂の中でにグリグリして古い油を落とし、
ミッションオイルのお風呂の中でまたグリグリして潤いを与える、
という処理は基本必要です。
それでもなお、感触が良くないようならバラして中身を確認します。

絶好調に戻してあげないとね、やっぱりもったいないオバケが…^^;

そんなこんなで、


ボスフリーのストックは「そこそこあるっちゃある」状況ですが、
この程度では「十分足りている」とは言えません。
スレッドの規格、段数、最小最大歯数、スタックハイトなど
組み合わせるハブや変速機などとの関係はややこしいですから、
いろいろ揃っていないと、いざという時困るんですよ。

Campagnolo Super RECORD & VICTORY オーバーホール

このところフレーム単体での入荷が続いているので、
このコらを完成車にするのに適したパーツの入荷やオーバーホールも
進めています。

先日入荷したのは、
まずは1985年頃の Campagnolo VICTORY 。






個人的にはけっこう好きなんですよね VICTORY
コンディションの良さそうなの見つけると、嬉しくて手が出てしまう。

それから1983〜85年頃の Campagnolo Super RECORD




ど定番ですね。
バラバラのままパーツを並べてみました。大した意味はありませんが ^^;




80年代以前のカンパ は、
シンプルな構造でメンテナンスしやすいのが素敵です。


リアディレーラーは83年製、クランクは84年製、
ブレーキはCレコ期初期の Cobalto チップ付きお洒落さん。



個別包装して作業完了。ストック棚で出番を待ちます。

他にも C-RECORDNuovo RECORDGRAN SPORT もあり、
ShimanoGipiemme などもストックがあるので、
お好みやご予算に応じて完成車化のご提案ができますよ。
ぜひご相談ください。

ストック棚に近づくと
早く使って使って!」というパーツたちの声が聞こえますので、
フレームセット販売を止めて完成車を組んじゃおうかな
という衝動に駆られ、ムズムズします ^^

SILCA IMPERO シリカフレームポンプの復活

シリカのフレームポンプ SILCA IMPERO です。



私も昔愛用していました。懐かしい。

IMPERO はカラーバリエーションが豊富だったので、
フレームとポンプの色を合わせるコーディネートが定番でした。
でも、いまや
カラーと長さ(フレームサイズに適合する長さ)が合っていて、
コンディションも良いものとなると、もうなかなか見つからない。

で、このオレンジのも御多分にもれず
バルブヘッドのゴム製シールが劣化して使えない状態でしたので


純正現行新品のスペアパーツを入手しました。



交換は簡単。差し替えるだけ。


内部の革製パッキンはまだ大丈夫そうですね。


おお、使える使える ^^
IMPERO(帝国)の復活じゃぁ!

フロアポンプのように高圧までスコスコ入るわけではありませんが、
ちっこい携帯ポンプよりはずっと使いやすいでしょう。


フレームと接触する部分には、キズ防止のテープを貼っておきます。
(綿のバーテープの切れ端です)

見ての通り、
先日完成した COLNAGO SUPER に色もサイズもマッチします。



いいですねぇ。ばっちりです。

ということで、このシリカポンプは、
オレンジのコルナゴスーパーを購入された方にプレゼントします!

バラバラ事件は日常茶飯事

80年代のカンパニョーロ、まとめてオーバーホール。






Super RECORD, Nuovo RECORD, Nuovo GRAN SPORT

分解バラバラなのは、当店では日常的な光景です。

当店に入ってくるパーツにはもちろん、
そのまま使えそうなくらい状態の良い物もあるのですが、
私はあまり悩まずに、さっさとバラバラにしちゃいます。

なぜなら、
内部からは大抵、しつこい汚れや劣化したオイルが出てくるし、
動きのしぶい摺動部、
容易には緩まないネジ、
クラックなどの破損やその兆候、
以前に施された手抜き修理や間違ったアセンブリ、
などなど、
バラしてみると、結構いろいろ見つかるんですよ。
そういうのを放置したくないんです。

オールドカンパのとてもありがたい点は
メンテナンス性がよくて、
スペアパーツの入手も比較的容易(値段は安くないけど)
なところですね。

さて、
汚れをキレイに落として、機械的な問題もクリアしたら、
お肌の荒れやクスミが気になる部分を適度に磨いて仕上げます。


ここで「適度」っていうのは個人差がありますけどね ^^
テラッテラに光ってるよりも、自然な感じの方が私の好み。

で、いきなり完成。
(作業中の写真を撮るのは難しい、てかカメラがベタベタになる^^;)


御一同お揃いだと、なかなか壮観です。

健康でキレイなカラダに戻って、いつでも嫁に行ける状態ですが


一旦、ストック棚へ収納。

新たにフレームセットが入荷したりすると、
私を使ってぇ〜!
と、ぴいぴいいう鳴き声がストック棚から聞こえてきます ^^

★新着 初期型Cレコ C-RECORD 1985 刻印クランクも!

このところ Campagnolo C-RECORD を肴に
何度も投稿を続けていましたが、
やっぱりCレコって人気があるなぁ
と、あらためて感じました。
で…

へっへっへっ、仕入れましたぜ ^^ Cレコ


さっそくオーバーホール中。






ほぅら、いい感じでしょ ^^


とても希少で人気抜群の刻印ロゴのクランクにリアディレーラー
その他、ほぼ1台分パーツが揃っています。


クランク、リアディレーラー、ハブは1985年製だと分かります。
おそらく他のも一式、85年製でしょう。

初期型は見つけたとしてもコンディションが良くないのが多いですが、
このコらはなかなかの美品です。超ラッキー!

仕上がったらまた写真を載せますね ^^

C-RECORD デルタブレーキのフタの開け方

先日、ご来店のお客様から
デルタブレーキのフタ(前面カバー)ってどうやって開けるの?
とご質問いただきました。


あぁ、そうか。
実物をイジったことがないと分かりにくいかもしれませんね。
それらしいネジとか見当たらないですもんね。

まず、
ここに気が付くかどうか、が運命の分かれ道。


アジャスターの付け根のリングを上にぐいっと引き上げるんです。
このリングはバネで下方へ押し付けられています。


これでフタの上部が外れます。
(このまま全部外れる場合もあります)


キャリパーアームを少しリム側に押さえ付けてやると


ぱかっと下側も全部外れるはずです。
工具も不要、簡単なんです。

間違ってもドライバーなんかでコジったりしないで ^^;

取り付ける時は、外す時の逆、つまり下側から先に嵌めます。

フタの下部は


ツメがかみ合っているだけ(赤丸部分)ですが、
きちんと嵌っていれば走行中に外れることはまずありません。
シンプルだけどなかなか巧妙ですね。

美貌の人妻 CINELLI SuperCorsa ついに完成!

1月から長々とブログでご紹介しているチネリ・スーパーコルサ
いよいよ最終段階です ^^

入荷待ちだったスペアパーツが入ってきました。


リヤディレーラーのプーリーと、
デルタブレーキのアジャスター部のじゃばらゴムです。

ディレーラーのプーリーはカンパ純正の未開封品だ、わーい!
…と喜んだのもつかの間


ベアリングのグリスが乾いてガピガピに固まっていました ^^;
新品とか未使用品と言っても、経年してますからね。


で、きれいにオーバーホールしました。何も問題はありません。
このまっさらのプーリーを見せびらかしたいのに、


プーリーケージにほとんど覆われてしまうのはちょっと残念?

デルタブレーキのアジャスタ部を覆うじゃばらゴムは


潰れた状態で劣化していた(大抵こうなります)ので交換。
機能的にはまぁ問題ないっちゃぁないのですが、
やっぱりタタミオモテとゴムパーツは新しい方がいいです。

デルタブレーキのワイヤリングも完了。


インナーワイヤーを固定する際、
9mmオープンレンチは時計の10時の角度で固定し、
3.5mmアーレンキーでイモネジのボルトを締めます。

最終的な調整完了後、
ブレーキレバーを握っていない時に


インナーワイヤーの先端が、
ボディ内側の底に突き当たっていないことが肝心です。
もちろん先端は半田付けしてあります。
股下のタイヤとのクリアランスも要確認です。

3ピボットのデルタブレーキも、
きれいにオーバーホールして、正しく組み付ければ、
ちゃぁんとブレーキ効きますよ ^^

さて、
Cレコに着替えたチネリ・スーパーコルサ、ついに完成です!!










文句なしですね!
どこへ連れて行っても、
これ以上のべっぴんさんはそうはいないでしょう。

でも、
人妻なんですよねぇ ^^;
羨ましいですねぇ。

オーナー様はパーツを揃えるのにかなり苦労されたようです。
その熱意にほだされて、私も作業に力が入っちゃいましたよ ^^

美貌の人妻は、旦那様のお迎えを待っています。
かさねがさねも羨ましい ^^

Super RECORD チタンBBとフランス製MERCIER

ああ…今年も「コナ(花粉)の季節」がやってきましたね。
すでに目がかゆいです。

それはさておき、
今回のネタは豪華に


Campagnolo Super RECORD チタンシャフトBBです。


チタン(一番手前)、やはりいい色で輝いていますね。
フレームに組み込んじゃうとほとんど見えなくなるけど ^^;


しかもフレンチ規格品です。おフランスざんす。

これ、このコに付いていました。


フランス製メルシエ MERCIER Prestige

70年代後半のものかと思います。



巻きシートステイに肉抜きめっきラグ。
メルシエの代表的カラーリングであるピンクに金色のフチ取り。
いい雰囲気ですねぇ。

でもこのメルシエ、
お客様からのお預かり品で、商品ではありません^^; のであしからず。


ヘッドパーツも Super RECORD のやはりフレンチ規格


前後エンドは Campagnolo製 。

オーナー様は
BBとヘッドパーツのみ付いた状態で入手されたそうですが、
元々は Super RECORD フルセットの完成車だったと思います。
フランス車と言えども「ガチのレーサー」の場合は
フルカンパで組むのも珍しいことではありません。

さて、
フランス車好きな方はご存知かと思いますが、
フレンチ規格BB右ワンのスレッドは正ネジです。
JIS/BSCは逆ネジ、ITAは正ネジ)


これを間違うと、右ワンは永久に外せない ^^;

Super RECORD のBBはシャフトはチタン製でもワンはアルミ製。
なので取り外しには慎重さが必要です。
むやみにバカヂカラを加えると壊してしまう可能性も。

グリスアップなど通常のメンテナンスでは
右ワンは無理に外さない方が良いですね。

CINELLI SuperCorsa は C-RECORD にお着替え中

C-RECORD のオーバーホールなどについて
数回に渡って書いてきましたが、




はい、揃いましたねぇ ^^
壮観ですねぇ
このまましばらく眺めていたい。

84年のデビューから89年までの、
もっとも C-RECORD らしい時期のものですね。


とびきりキラキラのホイールも組み終わりました。

んで、CINELLI SuperCorsa への組み上げ中です。


おー!!
ここまでくると更に、ムラムラ ワクワクしますね ^^

一気に完成させてしまいたいところですが、
ここで細かい新品パーツの入荷待ち状態 ^^;
じれったいね。

C-RECORD すべすべお肌のクランクとペダル

引き続き、Campagnolo C-RECORD Cレコの話題です。
今回はペダルから。

カンパのペダルといえば、


個人的には「これでしょう!」という世代なので、
エアロシェイプになった C-RECORD ペダルを初めて見たときは
「ん〜、こうなっちゃったかぁ」
と、うなった記憶があります。

でも大丈夫。
幸い、Dura Ace EX/AXのDDペダルのような奇抜なところはなく、
中身は Nuovo/Super 時代とほとんど変わっていません。



そう、これこれ ^^
伝統的な Campagnolo のままです。これでいいのだ。


回転もとてもスムーズ。これなら末長く使い続けられます。



いかにも初期型 C-RECORD らしい、とても滑らかなお姿。


Cレコクランクとの組み合わせは完璧。Best of the best です。

そのCレコのクランクは



もはや説明不要な美しさですね。
すべすべお肌にスリスリしたくなる ^^

現代のカンパにはもうこういうのは作れないだろうなぁ…。

さて、オーバホールやメンテナンス作業は以上で終わりです。
これより組み立て作業に入ります。
まずは



未使用の C-RECORD ハブと LAMBDA リムで
当店お得意のキラキラホイールを組みます。