Campagnolo 50周年のお祝いペダル

カンパのペダルが入荷したので早速オーバーホール。



チタンシャフトの SUPER RECORD です。
しかも、


金色バッジ輝くダストキャップ!

1983年の 50th Anniversaryカンパ50周年記念モデルです。
通常の SUPER RECORD と基本的には変わらないんですけど
スペシャル感は倍増、いや、それ以上ですかね ^^

カンパ50周年モデルといえば、


例の「黒カバン入りフルセット」を思い浮かべますよね。
まー、なんというか、今も昔も庶民には縁遠い世界です。

このペダルは中古ですけど




スレやキズも少なめ、回転もスムースなグッド・コンディション。
新品だともったいなくて「足げ」になぞできなくなるので ^^;
実使用するならこのくらいがベスト・チョイスではないでしょうか。

では

秋季新加入メンバーの受け入れ準備中

秋ですねぇ。
すっかり涼しくなって、時々寒いくらい。


我が家の庭のみかんも少し黄色くなってきました。
肥料なんかは一切あげてないのに、
意外と美味いのができるんですよね、これが ^^
今年は数が少ないですが、そのぶん一個が大きいです。
収穫が楽しみ。

さて、
実は最近、海外からの仕入れでトラブル続きだったんですが、
ようやく次のが(フレームが)入ってきそうです。
なので、
(遊びに行きたい気持ちを抑えて)
それに向けてパーツのオーバーホールに励んでおります。




とても美味しそうな^^カンパニョーロ。
こちらはもう十分食べごろです。

この他にも
やはりオーバーホール済みのストック品から


時代やコンディションなどフレームに合いそうなのを選抜して
完成車を仕立てることになります。

で、今度どんなフレームが入ってくるのかって?

ふっふっふっ、
それはまだナイショ ^^;
でも、みんな知ってるブランドの、です。
お楽しみに。

古いリムセメントの除去作業グリグリ

前回、彫刻刀でゴリゴリやって


概ねきれいになりました、ってところでした。
ここまでできればもう十分じゃん
という方もいらっしゃるでしょうが、
もうちょっと手をかけまます。

中古のチューブラーリムを再利用、
つまり、再度ホイールを組み直す際には


ハトメのニップルと接触する部分がきれいか、も重要です。

もし、リムセメントが中まで入り込んでいるならば、
しっかりほじくり出しておくことは最低限必要で、
状態に応じて、さらにしつこくクリーニングします。
方法はいくつかありますが、
例えば
太めの綿棒に遅乾性のパーツクリーナーをつけて、


グリグリ
これで満足できなければ、
小型ルーター


こういう金属のブラシをつけて、


ブンブン
回転数は極力低くして、
ニップルと接触しそうな部分に軽く当てます


そんなにピッカピカにしなくてもOK。

なお、穴の中にリムセメントが残ったままこれをやると、
ブラシとの摩擦でリムセメントが溶けてベタつくので要注意です。

次に、


リムのおもて側(内周)のハトメの汚れも落とします。
ここはほぼ見栄えの問題。

金属磨きを布にとって、一個ずつ手作業で磨いてもよいのですが、
またもや電動工具で効率化 ^^
BSスコーライトホイルというスポンジ状のヤスリをドリルにつけて


ギュンギュン
ドリルの回転数を遅めに固定して軽く当てるだけで、
きれいになります。
浅いサビもこれで落ちますよ。

さて、最後の仕上げです。


リムセメント・クリーナー(ラッカーシンナーでも可)
をウエスに含ませて
リムセメントの残りカスがスッキリ落ちるまで拭き取ります。

ということで、
がんばって6本のリムを仕上げました。


 ふぅ。

どれもまあまあの使用感ですが、新品にはない味があります。
アルミ地シルバーのリムはもっと磨けばピカピカになりますが、
それはホイールを組む直前でよいでしょう。

旧いチューブラーリムの手入れは、やはりそれなりに大変です。
でも、新品の選択肢はとても少ないですし、
手間をかけて、きれいになって、また使ってやれるというのは
エコな以上に、イイ気分ですよ ^^

古いリムセメントの除去作業ゴリゴリ

今回はチューブラーリムのメンテナンスの話です。

チューブラータイヤというのはご存知の通り、
リムにタイヤを接着剤等で貼り付けて使います。
以前は接着剤として


「リムセメント」という強力ボンドを使うのが一般的でしたが、
最近では


専用の両面テープを使う方が多いかと思います。
当店でも特に指定がなければテープを使っています。

ただ、歴史のある物を入手すると、


ほぼもれなく、古いリムセメントがこびり付いています。
タイヤを交換する際にリムセメントを重ね塗りするため、
ぶ厚いカサブタのようになっていることも多いです。

このカサブタ、
きれいに除去したいと思っている方多いですよね。
この後テープを使いたいなら、過去をスッキリ清算せねば。

で、どうするかってえと、
メンテナンス教本などには


「リムセメント・クリーナーを塗って取り除きます」
なぁんて、
とても簡単に、かなり無責任に、書いてあったりします。

でも、実際にやってみるとわかりますが、
世の中そんなに簡単じゃありません

リムセメントがごく薄く残っているだけという場合はともかく、
カサブタのようになった所にリムセメント・クリーナーをつけると、
中途半端に溶けてベトベトになり、
かえって手に負えなくなったりします。

リムセメント・クリーナーで挫折した場合、


ペイント剥離剤なども使えます。
強力タイプならより大胆にリムセメントを溶かすのですが、
強力なだけに、手などに付くと痛いし、
溶けたものがハトメ穴へ入ったり、
ステッカーを破損させる可能性もあるので、
私は使っていません。

私がいつも使っているのは


これ。彫刻刀です。
(100均でセット販売されているナマクラ安物です)
これで


ゴリゴリ


ガシガシ
地道に地道に剥がしていきます。

あまりに普通すぎてがっかりしましたか?
手間も時間もそれなりにかかる方法ですが、
結局「急がば回れ」だよな人生は、と悟ってしまった私でした ^^

なお、この作業でもっとも重要なポイントは、
リムセメントがパリパリに乾燥していること
です。
パリパリになっていれば、刃物で剥がすのは以外に楽です。
言い方を変えると、
リムセメントに弾力が残っているうちは、私は除去作業をしません。
しばらく天日干しするなりして十分乾燥するのを待ちます。

さて、
彫刻刀だけでも、マメに忍耐強く作業すれば


この程度まではきれいになります。

この後、まだ続きの作業があるんですけど、
それは次回で。

COLNAGO MEXICO の健康診断

先日入荷したコルナゴ COLNAGO MEXICO


ウチへ入ってくる直前に、一応メンテナンスを受けたようで、
ぱっと見はけっこう綺麗です。

普通ならこのまま乗っちゃうのかもしれませんが…

躊躇なく容赦なく分解バラバラに。


一糸まとわぬ、あられもない姿に
^^

ここまでする理由は、まずは
フレームの内側を含めコンディションをしっかり確認したいから。
自信を持って商品を提供するためには
ここは重要なポイントですからね。

最悪の場合には、BBを開けるなり
黒いのやら茶色いのやら魑魅魍魎が飛び出で阿鼻叫喚
なんてことも実際あるので ^^;

で、このコは、


BB内部などもかなり健全、サビもほとんど見られず、
各部のアライメントやスレッドにも全く問題ありませんでした。
メディカルチェックは高得点で合格です!

このあと
チューブ内側へ長期防錆オイルを大量投与、
隅々まできれいにクリーニングし、
小キズの手当をします。

外したパーツ達も、


もちろん、全てオーバーホールします
って、軽く言ってますが、
全部一人でやっているので大変なんです、実際は ^^;

言うはやすし、西川きよし … (名言だ)

Campagnolo GRAN SPORT のオーバーホール (2)

カンパニョーロ・グランスポルトのオーバーホール、
前回、分解〜洗浄まで済みました。


脂っ気ゼロのままでは錆びやすいので、
長期防錆オイルを施しておきます。

ハブやペダルなどアルミ地肌が曇っているものは、


少しポリッシュ。
つやつや美肌になりました ^^

あとは組み立てです。
古い油や汚れは完璧に落としてあり、
細かいパーツまで問題がない事も確認済みなので、
組み立て作業に集中できます。
ネジの一本一本にもこまめにグリースを使います。

作業中の写真が撮れてなくて、ごめんなさい。
(グリースだらけの手でカメラを触るのが… )

組んだら、
ベアリング、摺動部、可動部を何度も動かし、
ガタや機能的な問題がないことをよく確認します。

仕上げに、
はみ出したり不要に着いてしまったグリースを
綺麗なウエスでしっかり拭き取ります。
余剰なオイルは汚れを呼ぶからです。

さて、


じゃじゃーん、完成です!












30代半ばとは思えない若々しさです。
中学生のお子さんがいるようにはとても見えない ^^

GRAN SPORT は RECORD系 に比べると
一部の材質や仕上げでコストダウンが図られていますが、
実は RECORD との共通パーツも多く、
一般ユーザーにとっては性能的な差はほとんどないと思います。
リアメカやクランクのデザインも好きだなぁ ^^

せっかくの美品フルセットなので、
できれば完成車を組むときにまとめて使いたいです。
ウチの可愛い BABY たち


との組み合わせもイイですね。
このほか


SUPER RECORD などの美品も
このコ達のためにストックしてあります。

では

Campagnolo GRAN SPORT のオーバーホール (1)

遥か彼方のアノ国から届いた箱に


ぎっしり入っていたのは


Campagnolo (NUOVO) GRAN SPORT

ケーブル関係以外は揃っている、ほぼフルセットです。
1981〜2年頃のものです。

完成車から取り外したそのまんまのようで、



しっかり汚れがこびりついていますが、
そんなに使い込まれているのではなさそう。

お風呂に入れて垢を落とし、
血液と腸内をデトックスして、
エステでお肌を整えれば、
健康的なかわいコちゃん、になるでしょう ^^

そのためにはオジサンは手間を惜しみません。
容赦無く完全に分解バラバラにしたら、


遲乾性のパーツクリーナーと
ブラシ、筆、ナイフ、なぜかジャムの空き瓶などを使って
奥の奥、隅の隅、ネジの一本一本、バネの隙間まで



神経質なほど丁寧に汚れを落とします。
灯油などに漬けてジャブジャブゴシゴシ、という事はしないので、
すごく手間がかかるんです。


ふぅ。
自分との戦いに勝った瞬間です。

ここまでやれば、
細かいパーツの状態まで十分確認することができます。
今回は、とりだてて修理や交換は必要なく、



ベアリングの状態も良好で、
スーパーいい感じです。
こんなラッキーはめったにありません ^^

今日はここまで。続きは次回に!

DURA-ACE デュラエース隠蔽工作ステム

前回に引き続き、デュラエース7400系ネタです。
ご存知の方も多いとは思いますが、


昔はデュラエースにもハンドルステムがありましたね。


クランプ機構が内蔵された「のっぺらぼう」なカタチは
DURA-ACE AX から持ち越されたエアロデザインです。

このコ、なかなか面白い作りになっていて、


この部分はボルトではなくて、単なるフタ。


フタを外すと縦にも横にも空洞があります。
ボルトの頭はそのもっと奥で、見えません。
じゃ、どうやって締めるのかというと


ヘキサゴンレンチ(昔はアーレンキーと呼ぶのが一般的でしたが)
の長い方を突っ込んで、


いわゆるエクステンダーを使います。


フォークコラム側の引き上げも同様です。
エクステンダーはこのステムを新品で買うと付属していました。


ただの鉄パイプですけどね。

で、全部バラすと中身はこうなっています。







独自の隠蔽工作。オリジナリティがあって大変よろしいです。

長い引き上げボルトを使わないので軽量なのかも?


…いや、さほどでもなかった。110mm品で280gは普通かな。

バークランプ機構を内蔵したステムとしては


チネリの 1R の方が先だし有名ですよね。
1Rステムはこちらで詳しく紹介しています)



どちらも美しいです。
いい勝負、してるんじゃないでしょうか?
DURA-ACE の方がボディラインがなめらかでお色気がある感じ?

チネリさんもシマノさんも、ぜひ復刻版をお願いします!

では

Shimano DURA-ACE 7402 74デュラ

ひさしぶりにシマノ製パーツをメンテナンス。


90年代始め頃のデュラエース 7402番です。
分解した小パーツひとつひとつにも品質の高さが感じられます。


これまだ現役で使ってますよ、って方も結構いらっしゃいますよね。
名機だもの。

型番で 74xx のデュラエースは、
ひとまとめに「74デュラ」などと呼ばれることがありますが、
1984年の6速SIS(Shimano Index System)の7400番から
7401, 7402, 7403, 7410 と実に12年もの長期におよびます。
進化の早い時代でもあり、互換性にも注意が必要なので、
あまり「いっしょくた」にするのもどうかと思うんですけどね。

で、初めてリア8速になったのが 7402番 です。


この頃には最初のSTIレバーも登場するのですが、
当時まだ STI というものになじめなくて(値段も高かったし)
写真のダブルレバーを選択する人も少なくなかったと思います。


7402 のリヤハブは8速のカセット式です。
オーバーロックナット寸法は130mmに。
一見イマ風ですが、スプロケットはトップギヤねじ込み式で、
現行のシマノ製品とは互換性はありません。


7402 のブレーキは デュラエース最後のシングルピボット式
う〜ん、やっぱりシングルピボットが好き ^^
見た目は初期型の7400からほとんど変わりませんが、
引きを軽くするために SLR(Shimano Linear Response)を採用。
ブレーキ本体のバネを弱めると共に


ブレーキレバー側にもスプリングを追加するようになりました。
ワイヤーを上から出せないのが個人的にはちょっと残念。

なお、ブラケットフード(パッド)が少し白っぽくなっているのは


ゴムのベタつき発生を抑えるためにベビーパウダーを叩いているから。
ゴムパーツはスペアの入手が難しいので大切にしないと。

74デュラと同じ時期、カンパでは C-RECORD ですね。
シマノの SIS に対してカンパは SYNCRO、STI に対して ERGO と、
機能ではシマノの後をカンパが追う格好でしたが、
デザインでは C-RECORD(特にクランクやデルタブレーキ)は、
ちょっと他とは違う空を飛んでいた感じで。
お値段も相当高かったので、
お空を見上げても、私の視力ではよく見えませんでしたよ ^^;

では

Campagnolo VALENTINO ヴァレンチノ

先日完成した赤い LEGNANO で使われている


カンパニョーロ・ヴァレンチノ VALENTINO をもう少し詳しくご紹介します。

VALENTINO は、
カンパニョーロの中ではいわゆるエントリーモデルで、
GRAN SPORT のもういっこ下というポジション。
また、シフトレバーと前後変速機のみのセット、というのも特徴です。
今回の LEGNANO のように、
大手メーカー製のミドルレンジ以下のモデルに採用されることが多かったようです。


シフトレバーはバンド付け専用。


なので、レバーは RECORD とは互換性がありません。


大きなローレットがチャームポイントですね ^^

リアディレーラーは60年代中頃の Valentino GS から始まり、
SUPER, EXTRA など何度もマイナーチェンジをしていますが





これは扇型のプーリーケージが特徴の Nuovo VALENTINO。
77年から83年頃まで作られたモデルです。

フロントディレーラーは、残念ながら実物が手元にありません。


80年代初めまでマッチ箱ボディのスライド式でしたが、


最終的にはNuovo VALENTINO でパンタグラフ式になります。

VALENTINO は
RECORD などと比べるとやはりチープな作りですが、
いまや、そこがかえって味わい深いところでもあります。
また80年代中頃までこのレトロな姿のまま作り続けられた
というもの、なんともスゴイですね。
さすがカンパニョーロだ、というのは皮肉ではありませんよ ^^

リアルタイムでも日本にはあまり入ってきていないようで、
ある意味、玄人好みのパーツと言えるかもしれません。

では

庶民派 LEGNANO パーツをオーバーホール

赤い LEGNANO のパーツのオーバーホールを進めています。


どばっとまとめて分解洗浄。
すっきりさっぱり、いやぁイイ湯でした。





おそらく多くは新車当時からのオリジナルパーツだと思いますが、
サビはほとんどなく、フレーム同様になかなか良い状態です。
おもわずニヤけます。

今日はここまで。途中経過ってことで ^^

 

Campagnolo VENTO 16-HPW エアロホイール

90年代中頃のカンパの完組エアロホイール



VENTO 16-HPW です。
総アルミでぴかぴかのエアロリムが、なかなかの存在感ですね。
専用ハブに16本扁平スポークも当時としてはかなり攻めてます。
スプロケットは8速です。

これはお客様からメンテナンスを依頼されて預かったもので、
実は後輪ハブに大きなガタが出ています。

玉押しが緩んでいる、というような単純な原因ではないので、
バラしてみたところ…
ドライブ側(スプロケット側)のベアリングのボールが
なんと3個も足りていませんでした。
ありゃりゃ ^^;

2個はハブボディ内のグリス溜まりの溝に潜り込んでいるのを発見。
もう1個はどこにも見当たらず。
それ以外にも、リアハブのアセンブリ(組立)に間違いがあり、


ロックナット幅が130mmより1.4mmほどオーバーしていました。
そのオーバー分はすべてドライブ側で、
つまりホイールのセンターもそれだけ左へズレている状態。

現在のオーナーさんは、これを中古で購入されたのですが、
「なんかおかしいぞ」ということで当店に持ち込んでこられました。
以前の持ち主さんがやってくれちゃったんですね。
まぁよくある事です。

で、もちろん分解洗浄。ついでにフロントのハブも。


リアのシャフトなどに通常ではつかないようなスレが生じていますが、
幸い、致命傷には至っていませんでした。



足りない物は追加して、正常なアセンブリをすると、
ガタなくスムーズな状態に復活しました。
これなら全然大丈夫です。
よかった、よかった。


オーバーロックナット幅も正常値に。

さてスプロケットを付けて、ディレーラーの微調整して出来上がり!
かと思いきや、
チェーンをトップギヤへ入れると、


チェーンとエンド(ディレーラーハンガー内側)が少し接触するようになっていました。
むむむ、これまでは「怪我の功名」で動いていたか…
元々クリアランスが厳しい箇所なので、たまにある事なんですけど。

エンドが曲がっているわけではなかったので、


ハブのスペーサーの厚みをを若干増やして接触しないようにしました。

よし、これでビュンビュン乗れますよ。

では